次戦出走危うし?僚友ガスリーに衝突のオコン「結果を伴う」アルピーヌ代表ファミンが激怒

モンテカルロ市街地コースのポルティエで僚友ピエール・ガスリーと接触して宙を舞うエステバン・オコン(アルピーヌ)、、2024年5月26日(日) F1モナコGP決勝レースcopyright FORMULA 1

僚友ピエール・ガスリーに衝突したエステバン・オコンがアルピーヌF1のブルーノ・ファミン代表の怒りを買った。オコンは事故について謝罪したが、ファミンは「厳しい決断」を下す意向を明らかにした。

オコンは1周目のポルティエでガスリーを交わそうとして接触。幸いにもガスリーはレースを続行し、今季初の10位入賞を果たしたが、クルマが宙に舞ったオコンはリタイアに至るダメージを負った。

一件についてファミンは、自身とチームにとっての母国フランスのCanal Plusとのインタビューの中で「エステバンの攻撃は完全に一線を越えていた。これはまさに我々が見たくなかったものだ。結果を伴うだろう」と語った。

「厳しい決定を下すつもりだ。1周目のポルティエは仕掛けるに適した場所ではない。彼はチームメイトにスペースを残さなかった」

オコンの動きについてデレク・ワーウィックを含む競技審判団は「遠く後方からの過度に野心的なオーバーテイクの試み」であるとして、オコンに「全責任」があると判断。6月7~9日に開催される次戦カナダGPでの5グリッド降格ペナルティを科した。

しかしながら、結果に対する責任を負わせるとのファミンの厳しい発言を受けパドックでは、オコンの次戦出場を疑問視、または解雇を懸念する声が上がっている。事故直後のパドックにはアルピーヌのリザーブドライバーであるジャック・ドゥーハンと話をするファミンの姿があったという。

一件についてオコンは事故直後、状況を詳しく見直していないため「コメントするつもりはない」と語ったが、その後、ソーシャルメディアを通して声明を発表し、「今日の事故は僕の責任だ。結局のところ、ギャップが小さすぎた。この件についてチームに謝罪したい」と語った。

ガスリーはポイント圏内10番グリッド、オコンは11番グリッドからレースをスタートした。互いに競い合わないように、あるいはオコンはガスリーをサポートするように、と言った指示がレース前に出ていたのだとすれば、ファミンが公の場でこれほど厳しい態度を見せた事にも合点がいくが果たして。


2024年F1第8戦モナコGPではポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が悲願の母国初優勝を飾った。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月8日のフリー走行1で幕を開ける。

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