ルクレール最速、角田裕毅はミディアム最上位…レッドブル「ライド最悪」苦闘続く / F1モナコGP 2024 《FP2》結果と詳報

モンテカルロ市街地コースのローズヘアピンを駆け抜けるシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2024年5月24日F1モナコGP FP1Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2024年F1第8戦モナコGP金曜2回目のフリー走行が現地5月24日に行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分11秒278を記録。FP1で最速を刻んだルイス・ハミルトン(メルセデス)を0.188秒差で振り切り初日をトップで締め括った。

8番手を記録したFP1に続いて角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.017秒差で退け、ミディアムタイヤ(C4)で計測ラップを走った中で最上位となる11番手でクルマを降りた。僚友ダニエル・リカルドは0.228秒遅れの16番手をマークした。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

モンテカルロ市街地コースのローズヘアピンを駆け抜けるダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年5月24日F1モナコGP FP1

金曜午後のモンテカルロ上空には雲が広がり、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温21℃、FP1よりやや涼しい路面温度30℃のドライコンディションでスタートした。

角田裕毅を含め、壁との接触を報告する無線がFP1以上に多く飛び交ったものの大きなクラッシュはなく、メカニック達は今宵、クルマを修理する必要がない事に安堵した。

3番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、4番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、そして5番手にはランド・ノリス(マクラーレン)と、異なる5チームがトップ5を占め、混戦の予選を予感させる結果となった。

現時点では地元出身のルクレールが一歩先行しているように見えるが、ヘアピンでコントロールを失い、その後のターン8でも再びコントロールを失うなど、危険な瞬間が幾つかあったほか、サン・デボーテで飛び出すシーンもあり、例によってある種の危うさを漂わせた。

ルクレールは2021年のモナコ予選でクラッシュを喫し、これによりポールポジションを獲得したものの、事故によりホイールハブにクラックが入った事で翌日のレースを出走できなかった。

3度のモナコウィナー、ハミルトンが2021年以来となる勝利に向けて有望な1日を過ごした一方、1セットしかない新型フロントウイングを使うジョージ・ラッセルは苦しんだ。

ヌーベル・シケインで2度目のロックアップに見舞われた後、バイブレーションによりステアリングを握るのが大変だと訴え、その後、ストレートを走行中に「変な感じがする」としてステアリング・トルクに潜在的な問題があると報告。終盤にガレージへと戻り10番手でクルマを降りた。

レッドブル勢は前戦イモラに続き、FP1を含めて苦戦続きの初日を過ごした。8番手に留まったセルジオ・ペレスは「ライドが最悪だ。ターン3のエイペックスが見えない」と訴え、フェルスタッペンは「カンガルーみたいに飛び跳ねてヤバいんだけど!頭が痛くなってきた」と報告を上げた。週末に先立って3度のF1王者は、RB20はバンプや縁石に弱いとして苦戦を予想していた。

ウェイストゲートのトラブルによりFP1で走行時間を大幅に失ったピエール・ガスリー(アルピーヌ)は遅れを取り戻すべく35周とまずまずの周回を重ね、僚友エステバン・オコンから0.196秒遅れの17番手でセッションを終えた。

ザウバーの2台は揃ってタイムシートの最下位に沈んだが、RB勢およびピアストリと同じくソフトを温存。バルテリ・ボッタスと周冠宇のベストラップはミディアムタイヤでのものとなった。


3回目のフリー走行は、日本時間5月25日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第8戦モナコGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:11.278 37
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:11.466 +0.188 32
3 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:11.753 +0.475 37
4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:11.813 +0.535 37
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:11.953 +0.675 35
6 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:11.962 +0.684 36
7 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:12.062 +0.784 22
8 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:12.099 +0.821 31
9 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:12.257 +0.979 38
10 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:12.260 +0.982 30
11 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:12.349 +1.071 36
12 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:12.366 +1.088 35
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:12.473 +1.195 31
14 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:12.554 +1.276 34
15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:12.569 +1.291 34
16 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:12.577 +1.299 37
17 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:12.750 +1.472 35
18 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:12.790 +1.512 36
19 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:13.057 +1.779 31
20 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:13.773 +2.495 32

コンディション

天気晴れ
気温21℃
路面温度31℃

セッション概要

グランプリ名 F1モナコGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 モンテカルロ市街地コース
設立 1929年
全長 3340m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1モナコGP特集

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