ウィリアムズ全員赤毛へ、アルボンの9位入賞で”賭け”に敗北
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アレックス・アルボンがF1マイアミGPで9位入賞を飾った事でウィリアムズの全クルーは賭けに負ける事となり、26歳のタイ人ドライバーと同じ様に髪を赤く染め上げる事になったようだ。
アルボンは5月8日(日)に行われた初開催のマイアミGPを10位でフィニッシュ。ただしフェルナンド・アロンソがレース後に5秒ペナルティを受けたため、最終9位に繰り上がった。
4月のオーストラリアGPを前に母国タイの孤児院を訪れた際、アルボンは子供たちに髪を赤く染めてもらった。赤毛のままに迎えたメルボルンでは奇策とも思えるタイヤ戦略を成功させ、見事10位を獲得。チームに今季初ポイントをもたらした。
だが黒髪へと戻ったイモラでの翌戦では再びポイント圏外に。そこでアルボンはマイアミでの第5戦を前に再び髪を赤く染め上げた。ゲン担ぎだったようだ。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームでの57周のレースでは赤旗こそ出なかったものの、テクニカルトラブルと接触事故により5台がリタイヤを喫した。アルボンは混乱をくぐり抜け、タイヤをマネジメントし、再びトップ10圏内でレースをフィニッシュした。
チームに2点を追加したアルボンは「(マシンへの)アップグレードなんて必要ないんだよ。髪を染めれば良いだけなんだから!」と冗談を飛ばした。
更に週末を前に、チームとの間で賭けをしていた事を明かした。
「今週末を前に、もし僕がポイントを獲得したら、チーム全員の髪を赤く染めようって話をしていたのに、今エンジニアリングルームに行ったら、みんなが『いやいや、表彰台を獲得したらって話だろ』とかいい出してさ。僕は『そんなんじゃない!』って言ったんだけどね」
アルボンは18番手、ニコラス・ラティフィは19番手と、ウィリアムズ勢は予選で最後尾に沈んだものの、決して調子が悪かったわけではない。アルボンはFP1で7番手、FP3でも9番手タイムを刻んでいた。
「予選が異常だったんだ」とアルボンは指摘した。
「今週末はずっとペースが良かったんだ。予選は例外で、だから凄くガッカリしたんだけど、レースではご覧の通りさ」
「ペースはあったし、前のクルマを追いかける事ができた。前方のマシンの接触による恩恵があったのは確かだけど、それでも捕らえていけるだけの速さがあったんだ」
この日はちょうど、ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリングがF1デビュー飾った1977年のスペインGPから45周年のアニバーサリーだった。
5月8日(日)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2022年F1第5戦マイアミGPの決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算23勝目を上げた。2位はシャルル・ルクレール、3位表彰台にはカルロス・サインツと、フェラーリの2台がこれに続いた。
カタロニア・サーキットを舞台とする次戦スペインGPは5月20日のフリー走行1で幕を開ける。