ルイス・ハミルトン、2023年初戦から”例のジュエリー着用禁止”を巡って一悶着

イタリアGPメルセデスのルイス・ハミルトンCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

FIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーによると、メルセデスは2023年のF1開幕バーレーンGPに先立ち提出した宣言書において、ルイス・ハミルトンがFIA国際競技規定付則L第3条5項を遵守している事を確認しなかった。

これはいわゆるジュエリー禁止ルールにあたるもので、同項は「ボディピアスや金属製のネックチェーンなどの宝飾品の着用は競技中に禁止されており、スタート前にチェックされることがある」としている。

ドライバーの安全を守るべく、統括団体のFIAは昨年、古くからあるこのルールに則り、マシン乗車中のジュエリーの着用禁止に関する取り締まりを強化する方針を打ち出した。

ジュエリーの着用は防炎服の性能低下や、火災時に火傷を負うリスクが高まる可能性があるだけでなく、オーバーオールがスムーズに脱着できず、レスキュー作業や事故後の診断・治療の妨げになる可能性がある。

ハミルトンは昨年、このルールの取り締まり強化に対して誰よりも反発。簡単に取り外すことができないとされる鼻ピアスに関してマイアミGP以降、FIAとの間で幾度も議論と対立を繰り返してきた。

従わない場合はスチュワードによる審理が行われ、戒告や罰金、チャンピオンシップポイントの剥奪など、様々な罰則が科される可能性があると理解されているが、どうやらこの件はこれを以て終結しそうだ。

バウアーからの報告を受けてF1バーレーンGPのスチュワードは、メルセデスの代表者から話を聞き、チームドクターによる報告書に目を通した。

そして、事実確認のためにFIAメディカル・デリゲートに対してハミルトンの診断を依頼。頻繁に取り外そうとした場合「外見が損なわれることが懸念される」として、お咎めなしとする決定を下した。

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