熱ダレ少ないゴムを求めて…クビアト、アルボン、クビサが来季仕様の18インチタイヤ開発テストへ
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レッドブル・ホンダ、アルピーヌ、そしてアルファロメオの3チームは、第4戦スペインGP決勝を経て現地バルセロナに留まりピレリ製18インチタイヤテストに取り組む。
今年5回目を迎える来シーズン仕様のタイヤ開発を目的とした今回のテストは5月11日(火)、12日(水)の2日間に渡ってカタロニア・サーキットで行われる。
レッドブル・ホンダは初日、2日目の両方でクルマを走らせ、アレックス・アルボンが作業に取り組む。
アルファロメオは初日のみで、スペインGPのFP1に出走した開発ドライバーのロバート・クビサがプログラムを担当する。
アルピーヌは2日目を担当。昨年末を以てアルファタウリ・ホンダを離れ、今季よりエンストンのチームのリザーブドライバーに就任したダニール・クビアトが作業に取り組む。
ピレリは新型18インチ・ロープロファイルの開発プロジェクトを2019年にスタートさせたものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で昨年は一切テストができず、導入も当初の2021年から1年後ろ倒しの2022年に変更された。
構造面に関してはすでに過去4回のテストで大筋目標が達成できたとの事で、ピレリは以降、コンパウンドに焦点を当ててプログラムを進めていく。バルセロナには3種類を持ち込んでいるようだ。
F1はレースをより面白いものとすべく、現行タイヤよりも温度変化の影響を受けにくく、かつサーマル・デグラデーションを抑えたゴムの開発をピレリに求めている。マネジメントの手間が減れば、ドライバーはより一貫してプッシュする事が可能になるという理屈のようだ。
ピレリは2021年中に計20日間に渡って10回のテストセッションを計画しており、ポール・リカールでの次回のテストはウェットコンディションが再現され、メルセデスがデータ収集に取り組む予定となっている。