ハミルトン「馬鹿げた話だ!」予選延期に苦言、F1のCEOに高性能ウェットタイヤとウォーマーを要求

ルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年F1ベルギーGPCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

2024年のF1サンパウロGP予選が雨の影響で日曜に延期されたことを受け、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1のステファノ・ドメニカリCEOに対し、延期の決定に不満を表明するとともに、高性能のウェットタイヤとタイヤウォーマーを要求した。

スプリントレースを経て、土曜のインテルラゴス・サーキットは激しい雨に見舞われた。4度の開始ディレイを経て国際自動車連盟(FIA)は、日曜午前への延期を発表した。

7度のF1ワールドチャンピオンは、高性能のウェットタイヤとウォーマーがあれば予定通り、土曜に予選を実施できたはずだと考えている。

土曜の開催中止を経て、テレビ中継のインタビューに応じるドメニカリを目にしたハミルトンはこれに割り込み、笑いながら「馬鹿げた話だよ。やるべきだったし、僕はやりたかった」と語り、「もっと良いウェットタイヤとウォーマーをくれれば走れたはずさ」と付け加えた。

F1では持続可能性を追求する一環として、2023年にウォーマー不要を謳う新しいフルウェットタイヤ(深溝)が導入された。

フルウェットタイヤの性能の低さは度々、ドライバーから批判されてきた。インターミディエイトと比較して、あまりにもラップタイムが低下するためだ。

ハミルトンの希望通りの条件が揃っていたとしても、土曜に予選を消化できたかどうかは不透明だ。インテルラゴスの路面は本大会に向けて全面再舗装されており、新しい路面が濡れた際のグリップレベルは未知数だった。

再舗装直後の路面は表面に油が浮きやすく、グリップが著しく低下する傾向がある。

ドメニカリは、雨量や路面コンディションだけでなく、日没が近づくにつれて視界不良の問題があったと説明し、FIAの決定を支持した。

F1サンパウロGP特集

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