マクラーレン、今季2度目のW入賞でランキング4位を防衛「MCL34は4番目の最速マシン」F1フランスGP《決勝》
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23日(日)に行われたF1第8戦フランスGP決勝を終えて、マクラーレン・レーシングのカルロス・サインツとランド・ノリスがレース内容と週末を振り返った。6番グリッドのサインツはポジションを守りきって6位入賞を果たし、5番グリッドのノリスはレース終盤に油圧系統に深刻なトラブルを抱えながらも、入賞圏内の10位でチェッカーフラッグを受けた。
7位完走を果たしたダニエル・リカルドが降格処分を受けたため、ノリスは最終9位へと浮上。マクラーレンは第4戦アゼルバイジャンに続いて今季2度目のダブルポイントを獲得し、ルノーとの得点差を1つ広げてコンストラクターズランキング4位の座を守りきった。
アンドレアス・ザイドル代表は「カルロスとランドは最初から最後まで見事にタイヤをマネジメントした。不運な事にランドはファイナルラップで後退してしまったが、油圧に問題が発生した影響でギアシフトやブレーキ、ステアリングに影響が出ていたにもかかわらず、最後まで戦い抜いてくれた」と語り、二人を褒め称えた。
予選だけでなく決勝レースでもミッドフィールド最速を刻んだMCL34。レースを振り返ったサインツは「今週末の僕らのマシンが予選と決勝の両方で4番目に速かったのは明らかだ」と語り、開発の進捗に満足感を示した。
マクラーレン:F1フランスGP決勝
いずれも、リカルドへの降格裁定前のコメント
カルロス・サインツ決勝: 6位, グリッド: 6番手
上手くレースをまとめ切る事が出来たし、力強い結果が得られて本当に幸せだ。今回も好スタートを決め、一旦6番手に上がってからはペースを抑えてレースをコントロールした。その後はチームからのアドバイスに従って、タイヤをケアするために必要なターゲットタイムで走り続けた。その意味ではシンプルなレースだったけど、全てをまとめ上げて達成しうる最高の結果が得られたわけだから、チーム全員を称賛したい。
今週末の僕らのマシンが予選と決勝の両方で4番目に速かったのは確かだから、この点にも満足してる。チームの頑張りのおかげで再びダブルポイントを獲得する事が出来た。感謝してる。今後も毎戦改善し続けるために、全力で仕事に取り組まなきゃね。
ランド・ノリス決勝: 9位, グリッド: 5番手
前の連中と同じように良いスタートだったけど、イン側にいた僕は行き場を失ってしまった。カルロスの方はアウト側を上手く駆け抜けていったけど、あの走りはイン側スタートの僕には不可能だった。
その後はペースもよく良いレースが出来た。終盤に向けて、タイヤ管理とカルロスとのギャップを維持するだけだった。残り20周程のところでハイドロに問題が出てしまい、かなりのタイムを失った挙げ句、クルマをドライブするのがかなり難しくなってしまった。
パワステが切れた事でステアリングが凄く重くて本当に大変だったけど、順位を守るために出来る事は全てやった。でも、ポジションを守るにはあまりにもペースが落ち過ぎてしまった。そうは言っても、あらゆる状況を踏まえれば、更に悪い可能性もあったわけだから、たった1ポイントだけど獲れて良かったと思う。
チームは週末を通して最高の仕事を成し遂げてくれたし、ファクトリーの皆はこれほどの速さがあるクルマを2台用意してくれた。感謝しなきゃね。
53周で争われた決勝レースでは、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。2位はチームメイトのバルテリ・ボッタス。3位表彰台にはフェラーリのシャルル・ルクレールが滑り込んだ。