FIA、セバスチャン・ベッテル失格処分の再審請求を却下…”新証拠”と認めるも

アストンマーチンF1チームのガレージ内の衝立、2021年F1スペインGPにてCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンがセバスチャン・ベッテルへの失格処分の見直しを求めて再審査を請求した件について、ヴィタントニオ・リウッツィを含むF1ハンガリーGPのスチュワードは提出された証拠を認めず却下した。

ベッテルは8月1日にハンガロリンクで開催された第11戦でエステバン・オコン(アルピーヌ)に次ぐ2位フィニッシュを果たしたものの、レース後に燃料サンプル違反が発覚した事で失格処分を受けた。

F1競技規約第6条6項2は「イベント期間中の如何なる時においても、競技参加者は車両から1リットルの燃料サンプルを抽出できる状態を確保しなければならない」と定めているが、レース後に5号車アストンマーチンAMR21から回収できた燃料量は0.3リットルだった。

8月4日に再審査請願書が提出された事を受けスチュワードは、8月9日(月)の中央ヨーロッパ時間15時、日本時間22時よりオンライン上で聴聞会を行い、アストンマーチンが用意した証拠の有効性を検討した。

聴聞会にはチーム代表のオトマー・サフナウアー、チーフ・テクニカル・オフィサーのアンドリュー・グリーン、そしてスポーティング・ディレクターのアンディ・スティーブンソンが参加した。

アストンマーチンは「100チャンネル以上の燃料システム関連データ」を分析した結果、燃料タンクの圧力が失われた事でエアポンプが想定以上に稼働し、タンクから誤って大量の燃料が排出されていたために0.3リットルの燃料しか回収できなかったと説明した。

不具合を引き起こした原因についてスチュワードの報告書には「燃料タンクの圧力リリーフバルブ不良が最も疑われる」と記されている。

スチュワードはこれをFIA国際スポーティング・コード第14条が定める”新証拠”として認めたものの、規制要件を満たせなかった理由は規制違反か否かの判断に影響するものではなく「重要かつ関連性がある」とは言えないと判断。再審請求を却下した。

実際に再審が行われて”棄却”されたわけではなく、再審にすら進めず”却下”されたという点で、レッドブル・ホンダがイギリスGPでのルイス・ハミルトンに対する”寛大なペナルティ”に異議を唱えて再審請求権を行使した際と同じ様に門前払いされた格好だ。

アストンマーチンはこの決定を受け、別途申請中の控訴に集中していくとの声明を発表した。

またCEO兼チーム代表のオトマー・サフナウアーは「FIAは我々が提示した証拠の新規性については異議を唱えなかったものの『関連性がある』とは見なせないとの理由でセバスチャンへの失格処分を支持した。これは残念な事だ」との談話を発表した。

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