国歌斉唱に遅刻の角田裕毅、RBに不手際も「ドライバーにも責任あり」競技規定違反で罰金ペナルティ

決勝レース前のグリッド上でエンジニアと打ち合わせをする角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年6月9日F1カナダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅(RBフォーミュラ1)がレース前の国歌斉唱セレモニーに遅刻した一件についてF1カナダGPのスチュワードは、ドライバー及びチーム代表者を交えた聴聞会を経て、チームに10,000ユーロ(約169万円)の罰金を科す決定を下した。

メディア・デリゲートは6月9日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたF1第9戦で角田裕毅が国歌斉唱に遅刻したとの報告を上げた。デレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団は映像証拠でこの事実を確認した。

聴聞会の中でRBは、ドライバーに対して適切に情報を伝えなかった事が遅刻の原因になったと説明したが、スチュワードは「ドライバーにも時間通りに到着する責任がある」と指摘した。

国歌斉唱についてスチュワードは「レース前の重要なプロセスであり、開催国に対して敬意を表すもの」との認識を示した上で、角田裕毅は「自らの過ちに気づいた後、できるだけ早く国歌斉唱に出席するためにあらゆる合理的な努力をした」としたとも指摘した。

「あらゆる合理的な努力」が意味するものは不明だが、角田裕毅がピットレーンを全力疾走する姿が確認されている。

過去の例では、戒告といった、より軽いペナルティが科されてきたが、スチュワードはより厳しい罰金が妥当であると判断。F1競技規定第19条4項b号への違反があったとして、チーム側に10,000ユーロの罰金を科した。

なぜ、より厳しいペナルティが科されたのかは明らかにされていない。


2024年F1第9戦カナダGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季6勝目を上げた。2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。

カタロニア・サーキットを舞台とする次戦スペインGPは6月21日のフリー走行1で幕を開ける。

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