ピエール・ガスリー、個人最多周回に加えて 2番手タイム「まだまだ速さを引き出せる」F1バルセロナテスト《2日目》
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スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは角田裕毅に代わって担当した2月24日(木)のF1バルセロナテスト2日目、個人単独としてこの日の最多ラップとなる147周、距離にして687.225kmを1人で走り込み、C4タイヤを履いてクイックラップに臨むと第1・2セクターで全体ベストを繋いで1分19秒918の2番手タイムを記録した。
チームとしては初日に続く100周超えで、6日間の内の2日目が終わっただけとは言え、アルファタウリAT03は高い信頼性を背景に着実に歩みを進めていると言える。
延べ8時間に渡る長時間の走行を終えたガスリーは「こうしてクルマに戻ってこられて超嬉しいよ」と笑顔を見せた。
「マシンの挙動について、もう少しばかり理解を深める事が出来たし、今のところはとてもポジティブだと思う」
「コースに出た瞬間に自信を持ってクルマをドライブできた。思い通りに反応してくれたよ。もちろん、まだやるべきことはたくさんあるけど、今年も良い形でシーズンのスタートが切れたと思う」
「個人的には、ドライブしている時のクルマのフィーリング、そして改善させるために自分自身が何をすべきかって事に集中的に取り組むようにしてるんだ」
「明日も引き続きセットアップの面で幾つか違う方向性を探っていくつもりだ。試してみたいアイデアもあるし、これからもっとパフォーマンスを引き出せるはずだ」
「まぁそうは言ってもまだまだ未知の部分が多いから、今夜はエンジニアと一緒に洗いざらい分析するつもりだ。明日はもっとプッシュするよ」
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ピエールと取り組んだ今日のAT03のテストもまた、成功裏に終える事ができた」と1日を振り返った。
「今朝はまずエアロレイクを使ってマッピングを確認した後にセットアップ作業に取りかかり、さまざまな方向性を探った」
「既にベースラインのマシンは適切に仕上がっていたが、敢えて大きな変更を加える事によって更に多くを学ぶことができた」
「昼からは風が強くなり、路面コンディション的にはやや遅くなった。硬めのC1タイヤと相まって午後のスタート時のグリップとバランスは午前よりも悪かったが、セッティングをチューニングすることで上手く改善する事ができたし、残り1時間というタイミングでソフトタイヤに交換した時は、ピエールも概ねクルマに満足していた」
「今日はピットストップ練習で1日を締め括った。今年のホイールは従来の13インチより遥かに大きく、そして重いため、特に注意が必要だ」
「幾つかの小さな不具合を除けばクルマは依然として信頼性を発揮していた。そのおかげでチームはパフォーマンスの追求に集中することができた」
「初戦までにやるべき事は山積みだが順調に進んでいる。午後のウェット走行を含めて、明日は更に多くのテスト項目をクリアしていきたい」