2011年の導入以来初、レース中に問題が発生しDRSが使用不可に…FIA国際自連、アブダビGPで障害の理由を説明

2019年F1アブダビGP決勝レースの様子copyright Pirelli & C. S.p.A.

FIA国際自動車連盟はF1アブダビGP決勝を終えて、レース中に発生したDRS(ドラッグ・リダクション・システム)のトラブルは、データサーバーのクラッシュによって引き起こされた事を明らかにした。2019年シーズンの最終戦として行われたヤス・マリーナ・サーキットでのレースでは、17周目までDRSが使用できない状況に陥った。

DRSはリアウイングのフラップを寝かせる=地面に対して水平にすることで、ストレート走行時の空気抵抗を削減し、前走車両をオーバーテイクしやすくするための仕組みで、ヤス・マリーナ・サーキットでは2本のバックストレートでの使用が許可されている。

実際にDRSをアクティベートするには、コース上の特定地点において、前走車両とのタイム差が1秒以内である必要があり、F1はリアルタイムでこれを瞬時に判断するためのシステムを構築している。今回問題が発生したのは、F1とFOMが共同で運営しているデータサーバーだった。

規約ではレース3周目からの使用が許可されているものの、この日のレースでは「技術的な問題が発生した」との理由で17周目まで使用する事が出来なかった。

レース後、FIAレースディレクターのマイケル・マシは、サーバーがシャットダウンしたために、DRSを強制的に無効としていた事を明らかにした。レース中にDRSに問題が発生したのは、2011年の導入以来、初めてのことだった。

F1アブダビGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了