ストロール、リカルドとの接触は「誰かのせい」ペナルティは「理解できない」

ダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)との接触事故を経てインタビューに答えるランス・ストロール(アストンマーチン)、2024年4月21日F1中国GP決勝レースcopyright FORMULA 1

ダニエル・リカルド(RB)との衝突事故についてランス・ストロール(アストンマーチン)は、レーシング・アクシデントであり自身がペナルティが科された事は「理解できない」と不満をあらわにした。

2024年4月21日に行われたF1中国GPでの最初のセーフティーカー(SC)リスタートを前にストロールは、ターン14でリカルドの車体後方に衝突。無線を通して「馬鹿野郎」と声を荒げた。

いわゆる玉突き事故のようなインシデントだった。先行するフェルナンド・アロンソがロックアップし、後方のジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリが急減速。ピアストリのリアに軽くノーズが触れはしたものの、リカルドも上手く反応した。だがストロールは前ではなくコーナーのエイペックスに頭を向けていた。

ターン14での「奇妙な事故」について問われたストロールは、連続的に移動する車両が停止と再始動を繰り返す際に見られる現象を例に挙げ、「レーシングインシデント」だと主張した。

「あれはコンサーティーナ効果だと思う。前方の誰かがブレーキを掛けた事で、みんなが急にブレーキを踏んだんだと思う。前のクルマは目の前で止まって、僕には何処にも行き場がなかった。あれは単に、本当に奇妙なレーシングインシデントだった」

10秒ペナルティと2点のペナルティポイント(累計7点)が科される事となったスチュワードの決定については「理解できない」と不満をあらわにした。

「あれはコンサーティーナ効果によるレーシングインシデントだったんだから。思うに僕が前のクルマにぶつかったからペナルティを受けたんだと思うけど、あれは誰かが引き起こしたものだと思う」

「彼の前で誰かがブレーキを踏んで…兎に角、変な事故だった」

なお例の「馬鹿野郎」発言については、リカルドに向けたものではないと釈明した。

ストロールについてスチュワードは、前方の状況を注視してリカルドが減速するであろう事を予想すべきだったと指摘。そうしていれば衝突は避けられたと結論付けた。


2024年F1第5戦中国GPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは現地5月3日のフリー走行1で幕を開ける。

F1中国GP特集

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