クビアト、中国GPでの接触事故裁定に不満 徹底抗戦の構え…一方のサインツも応酬

F1中国GP決勝レースでのミッドフィールド争いcopyright Red Bull Content Pool

第3戦中国GP決勝レースのオープニングラップでは、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトとマクラーレン勢との接触事故が発生。レーススチュワードはクビアトに非があるとしてドライブスルー・ペナルティーを課したが、当人は「公平なジャッジとは言えない」と語り、徹底抗戦の構えを示している。

クビアトはターン6のイン側に進入。脱出の際に、左後方にいたカルロス・サインツと左リアホイールが接触。この反動で、コース外から戻ろうと右に寄せてきたランド・ノリスと激突した。

今週末のトロロッソSTR14はライバルに先行するパフォーマンスを示しており、タイヤ選択の自由が与えられる11番グリッドスタートのクビアトには、大量ポイントの期待が寄せられていたが、1周目にインシデントが発生。ダメージが大きかった事もあり、エンジンマイレージをセーブするため42周目にリタイヤと相成った。

「間違いなく不公平だ」とクビアト。罰則の程度の問題ではなく、そもそも過失が認められる事自体に納得できないと語った。「ドライブスルーなんて論外だ。あれはペナルティの対象になるような事じゃない。裁定には同意できない」

「ドアは完全に閉じられていた。この点についてスチュワードが何を考えているのかについて議論するつもりだ。どういう見方をしてるのか興味深いね。僕の見解が正しい事を証明してみせる」

「あれは典型的な”1周目のサンドイッチ”だし、あれだけお互いが接近していたら起こってもしょうがない種類の事故さ。コーナー出口に3台が並んでたんだ。僕は少なくとも1台のために十分なスペースを残していた」

「正直に言って、僕としては自分が100%正しいと感じてる。僕の責任じゃない」

オンボード映像を見る限りは、クビアトはコーナーから脱出する際にオーバーステアに見舞われ、ステアリングを切り替えているように見受けられる。フランツ・トスト代表は「個人的な意見としては、ダニールにはどうする事も出来なかったように思える」と語り、クビアトを支持している。

だが、当然のことながらマクラーレン側にも言い分がある。余計なピットストップを強いられ、14位でチェッカーフラッグを受けたサインツは、かつてのチームメイトに対して忍耐強くあるべきだと諭した。

「1周目は忍耐強く走らなきゃならない。レースは56周もあるんだから」とサインツ。まるでフェルナンド・アロンソが乗り移ったかのような口ぶりで、このように答えた。

「今日もストレスが貯まる1日だった。あのトロロッソを避けるなんて無理だよ。今回も、僕らにはどうしようもない理由でレースが台無しになってしまった。しかも2台ともがね。本当に残念だ」

「レースペースは良かったし、デグラデーションも上手くマネジメント出来ていたから、ポイントを懸けて争うチャンスがあったはずなのに」

F1中国GP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了