角田裕毅、条件問わず「かなりの自信」一方で自身を含むRBに自戒
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6月7日(金)の2024 F1第9戦カナダGP初日プラクティスを8番手で締め括った角田裕毅は、路面コンディションに関わらず「かなり自信」があるとする一方、クルマの競争力については慎重な姿勢を見せ、予選に向けては自身を含むRBチーム全体を戒めた。
雨と赤旗による影響で事実上の中止となったFP1を経て角田裕毅は、半ドライとウェットが混在した2回目のプラクティスで22周を走り込み、ソフトタイヤで刻んだ1分16秒951でタイムシートの8番手につけた。
セッションを振り返った角田裕毅は「チームとしてはポジティブな1日になったと思います」と語った。
「僕自身に関しては、まだ改善すべき点が幾つかありますが、今の車でウェットコンディションを走るのはこれが殆ど初めてのようなものですし、おかげで貴重なデータを収集する事ができました」
「雨が降っていてもパフォーマンスはかなり良かったですし、ドライにしろウェットにしろ、かなり自信があります」
自信があるというのは、ジル・ビルヌーブ・サーキットでのVCARB 01の仕上がりに手応えを得ているという事なのだろうか?
角田裕毅は「今のところは何とも言えません。誰もが違うことをしていたのは明らかなので」と述べ、相対的な競争力について慎重な姿勢を見せたが、同時に「ペースはかなり良かったように思いますし、悪くない位置にいるのは確かだと思います」とも語った。
ただでさえ各車のギャップは接近しており、土曜、日曜ともに雨となる予報で、イベント2日目に向けては更なる混乱が予想される。
角田裕毅は、ポイント獲得を狙うのであれば「常に気を引き締めておかなければなりません」と自分達を戒める。
「言うまでもなく、いつものように、何にせよ厳しい予選になるのは間違いないと思います。過去数レースでやってきたように、全てをまとめ上げるだけです」
レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、ダニエル・リカルドを含めてドライバー達は初日のVCARB 01に「満足していた」と説明し、現時点でクルマは「まずまず」の仕上がりだと主張した。
また、この日のクルマに関する作業については「その多くはモナコで学んだことや、モナコ後のシミュレーターセッションから得た」ものであるとして、直近の学びを結実できた事は「特に嬉しい」と語った。
雨による影響を受けた2024年F1カナダGPの初日FP2をトップで締め括ったのはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)。ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2番手、母国レースとなるアロンソの僚友ランス・ストロールが3番手につけた。
FP3は日本時間6月8日(土)25時30分から、公式予選は同29時から1時間に渡ってジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。