フェルナンド・アロンソ、ホンダF1との”再共闘”は1年限り?キャリア終幕の見通しを示すブリアトーレ

スパ・フランコルシャンのパドックを歩くフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年7月25日F1ベルギーGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

フェルナンド・アロンソのマネージャーを務めるアルピーヌのF1エグゼクティブ・アドバイザー、フラビオ・ブリアトーレは、2度のF1ワールドチャンピオンが2026年末を以て現役から退く可能性があるとの考えを示した。

アロンソは今年4月、アストンマーチンとの複数年の契約延長にサインした。詳細な契約年数は不明だが、チーム代表を務めるマイク・クラックは、少なくともホンダのワークスチームとなる2026年まで英国シルバーストンのチームに留まることを明らかにした。

これは偉大なスペイン人ドライバーが、1975年のグラハム・ヒル以来、45歳という年齢で世界最高峰の4輪モータースポーツ、FIA-F1世界選手権に参戦する初のF1ドライバーとなることを意味するが、翌シーズンのグリッドにその姿はないかもしれない。

2005年と2006年のチャンピオンシップ連覇に際してルノーF1チームの代表としてアロンソを監督し、20年以上に渡ってマネージャーを務めてきたブリアトーレによると、アロンソはホンダの次世代F1パワーユニット(PU)とともに1シーズンを過ごした後、キャリアに終止符を打つ可能性がある。

サマーブレイク真っ只中の8月16日に公開されたポッドキャストの中で、ホスト役のエディー・ジョーダンから「アロンソはどこまでやれると思うか?」と問われたブリアトーレは、判断するのは難しいとしつつも、「フェルナンドが契約終了後も続けたいと思っているかどうかと聞かれれば、現時点では我々のラストシーズンは2026年になるだろう」と答えた。

「もう一年、続けたいと思うのかどうか、彼がその後どうしたいかは分からない」

「フェルナンドのマネジメントをやり始めて22年が経つが、彼は未だに若手のように意欲に溢れ、身体的にも万全だから判断するのは本当に難しい」

「11位であれば10位、10位であれば9位になりたいと彼は思っている。クルマに競争力を求めているし、予選も好調で、レースでも素晴らしいパフォーマンスを見せている」

「レースに対してどんな気持ちを持っているか、そしてタイミング次第だろう。その時点で彼に家族がいるかどうか、そういったことにも依るだろう」

19歳という史上3番目の若さでデビューした2001年から数えてアロンソは、これまでに歴代最多となる391戦を戦い、先月29日に43歳の誕生日を迎えたが、意欲、体力、そしてパフォーマンスは未だに衰えが見られないどころか、ブリアトーレによると連覇を飾った全盛期よりも「今の方がずっと鍛え抜かれている」という。

「フィジカルに関しては本当に整っている。おそらく私が彼を雇っていた頃よりも今の方がずっと鍛え抜かれているかもしれない。彼はモナコに住んで毎日、自転車に乗っている。日々、60、70、80キロを走っているんだ」とブリアトーレは語る。

「それに毎日ジムにも通っている。一緒に夕食に出かけても、彼はいつも本当に食事に気をつけていて、食べ物でズルをすることは絶対にしない。本当に信じられない」

「確実に言えるのは、彼は唯一無二の存在だということだ。彼のように、毎日、毎日、毎日、決して諦めずに強い決意を持ち続けている人は他に見たことがない。とんでもない人物だ」

新たな契約の延長は、アロンソがキャリアを通して最も困難な時期を味わった第2期マクラーレン時代のPUパートナーであるホンダとの再タッグを意味する。

ホンダは現在、テクニカルパートナーとしてレッドブルおよびRBチームにES(バッテリー)を除くPU一式を供給しているが、次世代PU規定が導入される2026年からはアストンとパートナーシップを組む。

アストンとの契約延長の理由としてアロンソは、ホンダ製PUが現在のフィールドを席巻していること、ホンダが2026年に向けて成功を収めるための「本当に力強い基盤」を備えていることなどを挙げている

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