小松礼雄を「大いに感心」させたオリバー・ベアマン、F1週末デビューでミスなく僚友ヒュルケンベルグに迫る
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F1メキシコGPのFP1でグランプリ週末デビューを飾ったフェラーリ育成ドライバーのオリバー・ベアマンは、ハースの小松礼雄エンジニアリング・ディレクターに大きな感銘を与えた。
18歳のイギリス人F2ドライバーはケビン・マグヌッセンのハースVF-23を借りてメキシコでのオープニング・セッションを走り、同じクルマをドライブしたニコ・ヒュルケンベルグから0.345秒遅れ、3ポジションダウンの15番手でクルマを降りた。
セッションを終えたベアマンは「ソフトタイヤで走るのも初めてだったし、ロングランをするのも初めてだった。2回目はもっと上手くやれるだろうけど、初めてのFP1としては満足だよ」と語った。
キャリア通算200戦目を迎えるベテランに迫る走りを見せた事について小松礼雄は「至らない点を指摘する事はできないと思います」と述べ、「彼は最初の準備段階から本当にプロフェッショナルで、彼との仕事は本当にやりやすかったです」と続けた。
「いずれのプロセスについても文句のつけようがなく、今日は落ち着いていましたし、手順や全てのランの目的を理解し、ミスを犯しませんでした」
「彼はソフトタイヤから最大限を引き出しておらず、タイム差に関して言えば、ニコのラップもあまり良くなかったので、あまり深読みすることはできません」
「ですが、彼のフィードバックは本当に良かったですし、エンジニアとの連携という点でも本当に、本当に良い仕事をしてくれました。本当に感心しました」
何か驚いた点はあるか?と問われると小松礼雄は「彼があらゆる面で上手くやり遂げた事に驚きました」と答えた。
「正直なところ彼のマネジメントを含め、準備を通してフラストレーションを感じたり、難しいと思った瞬間は1つもありませんでした」
「本当に順調で、彼や彼のマネジメント・チームと一緒に仕事ができて本当に良かったと思っています」
2016年に現フェラーリドライバーのシャルル・ルクレールがハースからフリー走行に参加した際と比較するよう求められると「直接比較する事は少し難しいと思いますが、今日に関して言えば、彼は本当によくやったと思います」と答えた。
「アブダビではもう一度、彼とのセッションを計画しているので本当に楽しみです。来年はもっと、多くのセッションで一緒に仕事ができればいいですね。本当に有望だと思います」
2023年のFIA-F2選手権で4度のレース優勝を飾っているベアマンは、ヤス・マリーナ・サーキットで行われる11月のアブダビGPで再びハースVF-23のステアリングを握る。
2023年F1メキシコGPフリー走行2をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.119秒差で退けた。3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間10月28日(土)26時30分から、公式予選は同30時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。