角田裕毅、問題発生もガスリー従える驚きの7番手「予選で自分の実力を披露するのが楽しみ」

走行に向けてガレージ内で準備を進めるアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、F1バーレーンGP初日2021年3月26日Courtesy Of Red Bull Content Pool

2014年の小林可夢偉以来、7年ぶりにF1公式セッションデビューを果たした角田裕毅のアルファタウリ・ホンダでの初日は実にセンセーショナルだった。

日没を迎えサーキット全体が人工照明に照らされる中、AT02を駆る20歳の日本人ドライバーは経験豊富なチームメイト、ピエール・ガスリーを0.189秒差で抑える7番手タイムを刻み、プレシーズンテストに続いてパドックの驚きを誘った。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1バーレーンGPフリー走行2でバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年3月26日

ルーキーとは思えないパフォーマンスで初日を締め括った角田裕毅だが、何らかのトラブルが発生したようで、セッション終盤にチームから「アクセルを戻してピットに戻れ、問題が発生した」との無線が飛んだ。

チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズによると「予防措置」との事。最終盤であった事もあり走行プログラムへの影響もなく、不幸中の幸いであった。角田裕毅は1日を通して44周を走り込んだ。

初日プラクティスを振り返った角田裕毅は「予選で自分の実力を披露するのが楽しみです」と述べ、F1でもやれるという手応えを得た事を感じさせた。

予選での目標は最終Q3ラウンドに進出してガスリーを上回る事だ。

「当然、目標はQ3です。トップ8か7に付ければ嬉しいですね。最高のパフォーマンスを発揮してチームメイトを打ち負かす事が目標です」と角田裕毅は付け加えた。

予選で自分の実力を披露するのが楽しみ

角田裕毅4
FP2: 7位, FP1: 14位

最高の一日でした。F1ドライバーとして初めてのプラクティスセッションは、本当にエキサイティングでした。今日はF1に対する僕の情熱を示す事ができたと思います。

明日の予選で自分のポテンシャルを披露できるのが楽しみです。チームとして今週末は素晴らしいペースが発揮できているので、明日の僕にとっての初めてのF1予選でどんなパフォーマンスができるかワクワクしています。

まだマシンについて学んでいる最中ですし、これがF1で最初のレースウイークですので、自分にプレッシャーをかけすぎずにしつつ、初のレースでどのくらいやれるか楽しみにしています。


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.095秒差で退けた。3番手には0.235秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

F1バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月27日(土)21時から、公式予選は同24時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

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