ピエール・ガスリー、クラッシュした角田裕毅を擁護「バクーは本当に超スーパー難しい」
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは「バクーは超難関コース、クラッシュしていたのは彼だけじゃない」と述べ、5日(土)に行われたF1第6戦アゼルバイジャン公式予選でクラッシュしたチームメイトの角田裕毅を擁護した。
ガスリーは予選前最後のプラクティスでセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を0.344秒差で抑えるトップタイムを記録すると、予選Q3では角田裕毅のトウを得て3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に1000分の2秒と迫るメガラップを叩き出し、4番グリッドを手にする事となった。
結果的に、最後のアタックは角田裕毅のクラッシュにより赤旗断念を強いられる格好となり消化不良に終わったが、ガスリーはミスを犯したチームメイトを擁護した。
「ユーキは本当に良い仕事をしたと思うよ」とガスリーは語った。
「ここではセッション毎にペースを積み重ねていかなきゃならず、ご覧の通り多くのドライバーがクラッシュしたり壁に接触したり、そのまま真っすぐ進んだりと、ミスを喫していた。僕でさえプラクティスでそうだった」
「ここでの挑戦は本当に超スーパー難しいんだ。ローダウンフォースのパッケージでこの手のハイスピードコースを限界までプッシュすれば容易にミスに繋がってしまう」
「だから彼は最終的に自分が成し遂げた事に満足して良いと思うし、初のQ3進出を喜ぶべきだと思う」
実際この日の予選では、角田裕毅だけでなくランス・ストロールやアントニオ・ジョビナッツィ、グリッドの中で最強の一人とみなされているダニエル・リカルドまでもが壁の餌食となった。
ガスリーは、ポールポジションに迫った自身のパフォーマンスに満足するのみならず、トップチームと張り合うレベルの競争力を見せた愛車AT02に感銘を受けたようで「今日は僕らにとって最高の一日だったと言わざるを得ないね!」と自身の1日を振り返った。
「FP3でのトップタイムを経て予選に挑むと、フェラーリやメルセデス、レッドブルとポールポジションを争うという、これまでにない展開に持ち込む事ができた」
「自分たちのパフォーマンスには本当に満足だよ。結果としては4番手と、フロントローまでコンマ1秒だったし、マックス(フェルスタッペン)との差は無いに等しいものだった」
「トップ3に食い込めればなお良かったけどしょうがない。最終的に非常に力強いラップを走れたと思うし、明日に向けて良いポジションを確保できたと思う」
「自分がやるべき事をやり切った結果、上位を狙えるだけの凄く高いパフォーマンスがある事が分かって本当に良い気分だよ」
「フェラーリやレッドブル、メルセデスに先行できた事は、チームとして素晴らしい仕事ができている事を証明する結果だと思うし、これにはメンバー全員が満足してくれていると思う」
計4度の赤旗による混沌のグリッド争いでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3番手という結果となった。
2021年 F1アゼルバイジャングランプリ決勝レースは、日本時間6月6日(日)21時にスタート。1周6003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。