大規模アップグレード投入のレッドブル、昨年の雪辱に燃えるリカルド / F1オーストラリアGP Preview 2018

RB14のコックピットに座るダニエル・リカルド

2018年F1開幕戦オーストラリアGPに向けて、アストンマーチン・レッドブルのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンが意気込みと抱負を語った。

レッドブルの2018年マシン「RB14」は、バルセロナテストでフェラーリに匹敵する印象的なレースペースを示し、進化の程度を内外に知らしめた。予選ランこそ消極的であったが、今年アストンマーチンをタイトルスポンサーに迎えたミルトン・キーンズのチームが、チャンピオンシップに絡むのはほぼ疑いないと見られている。

加えて、メルボルンには大幅なアップグレードが持ち込まれる。メルセデスのルイス・ハミルトンが耳にした情報によれば、それはコンマ2秒からコンマ4秒程度のゲインをもたらす可能性があるという。’17年のディフェンディング・チャンピオンはフェラーリよりもレッドブルを警戒している。

ダニエル・リカルドにとっては母国ファンの前で戦う大事な一戦となるが、昨年は散々な結果に終わった。レコノサンスラップ走行中に電気系統のトラブルによりギアが6速でスタック。何とかマシンを修復しレーススタート3周目にようやくコースインするも、29周目にエンジンが突然シャットダウン、無念のリタイアを喫した。

F1オーストラリアGPに向けて

ダニエル・リカルド唯一のオーストラリア人だから色々大変

オーストラリアからF1の新しいシーズンが始まるのはかなりテンションが上がるし、気持ちも高ぶるよ。僕はグリッドの中で唯一のオーストラリア人だから余計注目されるし、期待と質問攻めに合うからね。すっごく楽しいしクールな事だけど、だからこそ僕は毎年冷静になるために48時間あの場を離れるようにしてるんだ。

2017年のメルボルンでのレースでは、幾つかの不運に加えてミスをしてしまった。予選ではクラッシュし、決勝では技術的なトラブルに見舞われてしまった。僕らはみんなお手上げだったよ。だから今年は自分たちに見合った結果を手に入れる番なのさ。

初めてRB14を走らせた時は本当に官能的だった。エンジン音を聞き新しいボディーワークを目の当たりにして、これからの一年にワクワクしてしまった。昨年のRB13と比べてRB14はかなり違うんだ。マニアなら直ぐに気がつくはずさ。目立つのはシャークフィンが無くなった事と、ハロの追加だろうね。

シーズンの始まりが待ちきれないよ。新しいマシンはとても速いしね。サーキットでみんなと会えるのを楽しみにしてる!

マックス・フェルスタッペンオーバーテイクは難しい

毎年メルボルンに行くのを楽しんでるんだ。あの国が大好きだし、この時期のヨーロッパとは違う気候がウェルカムなんだ。オーストラリアのファンはレースに対してとても情熱的だし、特にF1にはすごいアツいよね。僕はまだメルボルンとシドニーしか行ったことがないけど、もう少しいろんな所を周って見てみたいと思ってるんだ。だって、絶対に楽しいはずだもん。

アルバート・パーク・サーキットはオーバーテイクが難しいんだ。いつも凄い頑張るんだけど、ストレートは短いしその手前のコーナーは90度になってるから、追い抜きのためのセットアップが難しいんだ。

11・12コーナーが最速のコーナーなんだ。走っていて最高に楽しいところだよ。特に予選では軽い燃料で走るから6速か7速ギアを使うんだけど、だいたい時速270km位出てるんじゃないかな。サーキットの周りは木々で覆われているから、時々その影のせいでブレーキングポイントを見失いがちになる。市街地コースでは極当たり前の事だけど、上手くこなすのは難しいんだ。

今年大きく前進できる事を祈ってるよ。最初から競争力があり、開幕戦から速い車があるといいね。それがシーズンの最後まで続いてくれたら言うことないよ。

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