異なるタイヤ戦略で表彰台を目指すレッドブル「レースペースは相当良い」

レッドブルの代表を務めるクリスチャン・ホーナーcopyright Red Bull Content Pool

躍進の期待を背負うレッドブル陣営は、ライバルとは異なるタイヤ戦略で’18年開幕オーストラリアGPの決勝レースに挑む。マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドは24日の予選Q2をスーパーソフトで通過、上位勢が軒並みウルトラソフトを履いてスタートする中、逆張りのストラテジーで表彰台を狙う。

予選4番手のフェルスタッペンに対して5番手となったリカルドには、初日フリー走行での赤旗違反に伴う3グリッド降格が科せられるため、スタートグリッドが8番手と後退。ハースの2台とルノーのニコ・ヒュルケンベルグを追う立場となる。

メルセデスのペースは別としても、レッドブルはフェラーリと遜色ないレースペースを示しており、表彰台の可能性は十分にある。ましてや開幕の舞台はアルバート・パーク・サーキット。ポールからの勝利確立は低く、蓋を開けるまでは何が起こるか分からないコースだ。

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「タイヤ戦略によって選択肢が増えることを願う」と述べる等、スーパーソフトでのスタートがレッドブル勢の追い風となる事を狙っている。今季のスーパーソフトは昨季のウルトラソフトと同等の耐久性、摩耗が激しいのは明らかだが、ライバルより遅くピットに入る事はほぼ疑いない。

レッドブル:オーストラリアGP予選を終えて

マックス・フェルスタッペン予選: 4位, FP3: 4位

若干ミスしちゃったけど、とても楽しい予選になったよ。最後のクイックラップの時に13コーナーで膨むミスがあってコンマ数秒程ロスしちゃったんだ。でも、フェラーリにはかなり近かったから朗報だよ。もしかしたら2番手も可能だったかもしれないしね。

予想していた通り、メルセデスはかなり速いね。仮にミスなくタイムを出したとしてもルイスには0.5秒位届かなかったと思う。以前と比べたらギャップは縮まっているけどさ。あらゆる可能性を考慮した戦略で臨めば、良いレースが出来ると思う。メルセデスは別としても、フェラーリとは良いバトルになるはずさ。

スタートタイヤのスーパーソフトで長く走れると良いんだけど、スタート時のアクシデントを避けられれば堅実なレースができると思うよ。週末を通してマシンの感触は良いし、レースペースは満足できるレベルにある。明日のレースだけじゃなくてこれから先に向けて、この場所を起点に改善して行って前に進めると良いね。

ダニエル・リカルド予選: 5位, FP3: 6位

セッション自体はそこまで悪いものじゃなかった。順調にスタート出来たし、スーパーソフトを履いたQ2も良い感じだった。2回目のアタックは取り止めたけど、それも特に問題じゃなかった。最終Q3の最後のアタックの時、セクター1で少しタイムを失ってしまった。でも何処でロスしたのかは分かっていないから、調べてみなきゃならない。

全体としてマシンの感触はさほど悪くなかったよ。もう少しフロントのグリップがあれば良かったんだけど、今あるフロントウイングは全部試してみたし、あれ以上は無理だった。ペナルティのせいで8番グリッドになってしまうのはストレスだし、不当だと思う。叱責とか罰金とか他の方法だって色々あるはずなのに、シーズンが始まる前から足元をすくわれるなんてね。他にもっと良いやり方があっただろって思うんだ。

上位10台の中でスタートにスーパーソフトを履くのは僕らだけだから、それが役に立つと良いね。前の連中にトラブルが出たりして、僕らがウルトラソフトでの1ストップを上手くやりきり、チャンスを最大に生かせれば理想的だけど。オーバーテイクは相当難しいだろうから、戦略がモノを言うだろうね。

レースペースはかなりいい感じだし、8番手は僕らがいるべき場所じゃないから、挽回を楽しみにしてるよ。僕の怒りの鉄拳を受ける事になる前の連中が気の毒だね。


2018年FIA F1世界選手権開幕オーストラリアGP決勝レースは日本時間3月25日(日)14時10分から、追い抜きの難しいアルバート・パーク・サーキットで行われる。

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