アロンソ「ルノーとの関係はホンダの時よりも健全で素晴らしい」レッドブル・ホンダ誕生を受けて

2018年F1スペインGPの公式記者会見に出席したフェルナンド・アロンソcopyright Red Bull Content Pool

ホンダが強豪レッドブル・レーシングとのパワーユニット供給契約を締結した事を受け、同社のエンジンへの不満を訴え続けてきたフェルナンド・アロンソは「ホンダの時よりも健全な良い関係が築けている」と述べ、現在のPUサプライヤーであるルノーへの満足感を強調。深く取り合わずに受け流した。

F1第8戦フランスGP公式記者会見に出席したアロンソは「レッドブルがホンダエンジンで世界タイトルを狙えると考えている事について驚いたか?」との記者からの質問に対して、次のように答えた。

「正直に言うと、他のチームの事だからよく分からない。部外者が状況を評価するのは困難だからね。彼らはあらゆるデータを持っているわけだけど、僕らにはそれが全くないわけだ。レッドブルが(あらゆる事を評価した上で)そう決定したわけだから、僕としても嬉しいよ。ホンダの事を考えても僕としてはハッピーさ。彼らがこれから先もF1にコミットし続けるって事だからね」

「特に驚いてはいないよ。そういった噂は数ヶ月前から話題になっていたし、それが今こうして公になったってだけだからね」

マクラーレンと離別したホンダは今年、イタリアに本拠地を構えるスクーデリア・トロロッソと契約。第2戦バーレーンGPで2015年のF1復帰以来の最高位となる4位入賞を果たし躍進ぶりを披露した。

第7戦カナダGPでは、今シーズン初の大型アップグレードであるスペック2エンジンを投入。ホンダはICEの改良を中心に推定20馬力、1周あたり0.3秒の性能向上を果たしてみせた。今年のホンダのパフォーマンスについて評価を求められたアロンソは「分かるのはルノーエンジンが相当良いって事だけ」と受け流した。

「ホンダのことは僕には分からないよ。僕が知っているのは、僕らのマシンに積まれているルノーエンジンがかなり良いって事だけさ。昨年の今頃は0ポイントだったけど、今年はドライバーズランキングで7位、コンストラクターズで5位につけているんだ。関係はホンダの時よりも良いし健全だよ」

アロンソは、ホンダとの決別発表後に行われた昨年のブラジルGPで「マシンはファンタスティックだったが、エンジンパワーの無さはには驚いたよ。メキシコでもそうだったけど、DRSを使ってもストレートで引き離されちゃうんだからね。パワー不足は来年のトロ・ロッソにとって大きな懸念材料になるんじゃないかな」等と発言。時折ニヤけた表情を見せながら来シーズンのライバルに助言、心配する素振りをみせていた

F1フランスGP特集

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