500ユーロを巡るレッドブル首脳陣の争い、マルコが敗れた賭けの内容「ヘルムートには教訓だね!」チクリと刺すフェルスタッペン
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既にドライバーズ及びコンストラクターズの両選手権を制しているレッドブルにとって2023年の最終戦は文字通りの消化試合。チーム首脳陣の過ごし方はまさに、それを象徴するものだった。
マックス・フェルスタッペンの予選成績を巡ってチーム代表のクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコは500ユーロ(約82,000円)を賭けた。
F1アブダビGPのプラクティスは3回とも、レッドブルにとって決して楽なものではなかった。3度のF1ワールドチャンピオンは予選直前のFP3になってなお、底付きとカンガルーのように飛び跳ねるクルマに不満を訴えていた。
フェルスタッペンは3回のフリー走行で一度もトップ2に入れぬままに予選に臨んだが、Q1とQ2をトップタイムで通過すると、Q3に向けて唯一人、2セットの新品ソフトタイヤを温存し、ヤス・マリーナ・サーキットで4年連続のポールポジションを獲得した。
決して確実視されたポールではなかった。レッドブル首脳陣の間で賭けが行われていた事が何よりの証拠だ。
クールダウンラップでホーナーは無線を通してフェルスタッペンに「良くやった!おかげでヘルムートとの賭けで500ユーロ勝った!無い袖が振れたようなものだ」と伝えた。
自分のチームのドライバーで賭けを楽しむ上司に向けてフェルスタッペンは「え!? ヘルムートと賭けをしてたの? 一体、世の中どうなってんだよ」と返した。
予選後の会見の中でフェルスタッペンは「ヘルムートは今回の件で教訓を学んだと思う。僕が負ける方に決して賭けちゃならないってね!」と笑った。
一体、どのような内容の賭けだったのか。
プラクティスを通して厳しい状況にあったため、マルコはフェルスタッペンがフロントロウを獲得できない方に賭けた。一方でホーナーはフェルスタッペンが最前列を獲得すると信じてこれに賭けた。
マルコによるとホーナーが手にした500ユーロは、決勝レース後の夜にバーに行くメカニック達の飲み代に費やされるという。
2023年F1アブダビGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月26日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。