ボッタス、旧PUへの載せ替え余儀なくされ失速6番手も「自分のレースを犠牲にする覚悟はできてる」タイトル獲得に強い意欲
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本来であればトップ4に入ってチームメイトをサポートすべき立場のバルテリ・ボッタスはまさかの予選6番手と、セルジオ・ペレスはおろか、ランド・ノリスやシャルル・ルクレールにすら先行を許した。
ボッタスは全プラクティスでトップ3につけるなど、アブダビでの週末を通して好調をキープしてきたが肝心の予選で失速。僚友ルイス・ハミルトンが最前列を手にした一方で6番手と、決勝レースで支援する事が難しい状況に陥った。
曰く、原因はセットアップと、信頼性を理由に使い古したパワーユニットへの載せ替えを余儀なくされた事にある。
ボッタスは「僕のセットアップは明らかに予選より決勝を意識したものだったから、路面のグリップレベルが上がってもタイムが伸びず、少し限界にぶち当たってしまった感じだった」と説明した。
「古いパワーユニットに変えなきゃならなかったのも要因の一つだ。昨日と比べて少なくともコンマ2秒は遅かった。信頼性という点で、こっちのパワーユニット(予選で使用)の方が自信があったんだ」
換装によって決勝でのリタイヤのリスクは減った。1ラップペースでは遅れを取ったが、ボッタスは58周のレースを楽観視している。
「明日に関してはセットアップに満足しているし、きっとエキサイティングなレースになると思う」とボッタス。
「それにミディアムタイヤでのスタートだから、戦略的な選択肢も多いしね。状況に応じて第1スティントを引っ張る事ができるから。ソフトだとそうはいかない」
ボッタスはメルセデスF1でのラストランをチームとハミルトンに捧げる覚悟だ。
「自分のレースを犠牲にする覚悟は出来ている。僕らは心から両方のタイトルを手に入れたいと思ってる。僕が去る前に2つのタイトルをチームにもたらしたい」
「だから、明日は両タイトルのために全力で自分の役割を果たすつもりだ」
2021年シーズンのF1フィナーレを飾る最終第22戦アブダビグランプリの決勝レースは、日本時間12月12日(日)22時にスタート。1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。