エリック・ブーリエ
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エリック・ブーリエ

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人物データ

名前 エリック・ブーリエ / Éric Boullier
国籍 フランス
出身地 ラヴァル
生年月日 1973年11月09日 / 50歳
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エリック・ブーリエは、2014年から2018年までの4年間に渡ってマクラーレン・レーシングのレーシング・ディレクターを務めたフランス人エンジニア。2010年から13年までロータスF1のチーム代表を務めた後、マーティン・ウィットマーシュの後任としてロン・デニスによって抜擢された。

15年のホンダF1復帰以降は、長谷川祐介と共にマクラーレン・ホンダの顔として活躍。3年間に渡るマクラーレン・ホンダ時代に苦汁を舐めた後、成績不振とスキャンダルの責任を問われる形で2018年7月4日にチームを離脱した。

古いイギリス英語を使う独特の話し方が特徴。上司に忠実なタイプの人間であるとともに、部下への思いやりも欠かさない有能なマネージャーとして評価されていた。事実、ロータスのトップに就任した時、ブーリエは36歳という若さであった。

1973年にフランスのラバルで生まれたブーリエは、フランスの工科大学で航空宇宙工学を専攻。卒業後はフランスの名門チームDAMSでテクニカルディレクターを務め、2009年には同チーム所属の小林可夢偉がGP2アジアシリーズでシリーズチャンピオンを獲得した。その関係から、ザウバーでのシートを失った可夢偉をブーリエが代表を務めるロータスが採用するのではといった噂も囁かれた。

マクラーレンにブーリエを引き込んだデニスは「エリックはマクラーレン・レーシングの経営再建のために必要不可欠な人物だ」と語りその能力を評価。ロン・デニス離脱後もブーリエは現職に留まり、新たにチームに加入したザク・ブラウンCEOと共にチームの建て直しに奔走した。

長谷川祐介とエリック・ブーリエ
© HONDA

優勝争いを公言しホンダとの提携を破棄して臨んだ2018年シーズンであったが、約束された成績に遠く及ばない散々たる結果が続くさなかの2018年7月4日、チーム離脱が発表された。後任にはジル・ド・フェランがスポーティングディレクターとして着任。事実上の更迭とみられている。

ガーデニング休暇を消化し終えた2019年2月22日、フランスGPの戦略的アドバイザー兼グローバル・アンバサダーに就任する事が発表され、その翌年には運営組織のマネージング・ディレクターへと昇格した。