角田裕毅 一問一答、2年目のF1に向けて決意表明…気になる新車「AT03」の感触と今季の目標は?

アルファタウリのファッションに身を包む角田裕毅Courtesy Of Red Bull Content Pool

2022年シーズンの新車「AT03」の発表に合わせて、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が2年目のF1に向けて決意表明を行った。

新シーズンに向けた準備、ホンダの撤退、新車の感触、そして今シーズンの目標。一問一答は以下。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2022年仕様のレーシングスーツを着用したアルファタウリの角田裕毅

オフシーズンはどう過ごしましたか?

日本に数週間ほど戻っていたのですが、残念ながら殆ど隔離された状態でした。とは言え、それでも故郷に帰れて嬉しかったです。

日本に戻るのは約1年ぶりでしたので、美味しい日本食を食べたり友人と再会したりして楽しみました。

その後、イタリアに戻り、シーズンに向けてトレーニングや準備を始めました。準備状況については満足しています。

体力、精神面での準備は如何ですか?

またレースができるのを本当に楽しみにしています。

1年前と比べて自分が何をすべきかという事を理解できていると思いますし、良いパフォーマンスを発揮するためにはどのように準備をすれば良いかも分かっています。

それに自分の弱点も理解していますし、今は昨年の経験を生かして準備に励んでいます。昨年は予想外の事態が起きた際に、その状況に素早く適応できず、それが多くのレースでの苦戦に繋がりました。

昨年は最終戦のアブダビで4位を獲得して良い形でシーズンを締め括る事ができましたので、その勢いのまま新しいシーズンに臨みたいと思っています。

去年よりもプレッシャーを感じていますが、良い意味でのプレッシャーですので、トレーニングを重ねる上でモチベーションになっています。

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アルファタウリのレザージャケットを着用した角田裕毅

シミュレーターで新車をテストしましたか?

はい。チームはまだ、風洞から得たデータをシミュレーター用に調整している段階ですので完全な仕様ではありませんが、昨シーズン末のアブダビテストで使用したマシンと同じようなフィーリングを得る事ができています。

もちろん、ダウンフォース量は昨年型よりも低く、幾つかのコーナーでそれを感じることができました。シミュレーター作業では良い印象を持ちましたので、あとはバルセロナでのシェイクダウンを通してコース上でのクルマの動きを確認していきたいと思っています。

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角田裕毅とピエール・ガスリーが駆るスクーデリア・アルファタウリの2022年型F1マシン「AT03」のレンダリングイメージ

18インチホイールの導入でクルマの印象は変わりましたか?

全体的にクルマの動きがシャープになったように感じます。特にロングランでは以前の13インチタイヤを履いた時とは全然違う感覚です。

この感覚は前にも味わった事があります。というのも僕がF2に参戦していた時、同じように新しく18インチが導入されたのですが、その時も同じような違いを感じたんです。

似通った変化の感覚ですしF2での経験が活かせると思いますが、今年はタイヤだけではなくクルマそのものが新しくなったので、そういったあらゆる変化全てに対応していかなければなりません。

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ホイールカバーとフロントウイング翼端板、スクーデリア・アルファタウリの2022年型F1マシン「AT03」

ホンダがF1から去った事をどう感じていますか?

これまでキャリアを通してホンダからの支援があった事は僕にとって非常に重要な事でした。ホンダでなければ得られなかった多くのチャンスに恵まれ、多くを学ぶ事ができました。

ホンダにはたくさんの借りがありますし、レッドブルと同様にドライバーとして成長していく上で僕にとって欠かせない存在です。彼らに報いるためにもベストを尽くして好成績を残したいと思います。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

「AT03」のエンジンカバーに掲げられたホンダ「HRC」のロゴ

これまで一緒に仕事をしてきた仲間がいなくなってしまうのは寂しい事ですが、僕らは昨年と同じように今年も信頼性の高いパワフルなパワーユニットを使う事ができます。

パドックからホンダのホスピタリティがなくなってしまうのも残念ですね。僕は朝にあそこで美味しい日本食を楽しむことで自分自身を奮い立たせ、それを一日の始まりとしていましたので。

2年目のF1シーズンの目標は?

ペースを上げて、一貫性のある走りをみせたいと思っています。何をすべきかは分かっていますし、去年の最終3、4レースのような仕事ができれば良いスタートが切れると思います。簡単な事ではありませんが、達成できると信じています。

カレンダー通りならば今年はF1で初めて母国観衆を前に鈴鹿を走る事になりますね

すごく楽しみにしています。鈴鹿でのレースは僕にとって特別なものになるでしょうね。日本のファンの皆さんを前にF1で走る事が僕の夢でしたので。何か特別な結果を残せたらいいですね。

今は、昨年よりも全体的なパフォーマンスを向上させることに集中したいと思っています。準備は万端です。

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