ルノーに10年ぶりのF1表彰台を授け “賭け”に勝ったダニエル・リカルド、アビテブール代表に入れるタトゥーの絵柄は?
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ルカ・デメオCEOが見守る中、F1アイフェルGPでルノーにワークス復帰後初の表彰台をもたらしたダニエル・リカルドは、チーム代表のシリル・アビテブールに入れるタトゥーの絵柄について「ドイツっぽいもの」にする予定だと語った。
7年ぶりにF1に復活したニュルブルクリンクでの11日のレースでリカルドは、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンに続いて3位でチェッカーフラッグを受け、4年前にルノーがフルコンストラクターとしてF1に復帰して以来、初の表彰台を獲得した。
リカルドはレース序盤にシャルル・ルクレールを交わして3位に浮上すると、ランド・ノリスのマシンストップにより導入されたセーフティカー明けの最終ラップ11周でセルジオ・ペレスを抑え切った。
リカルドにとっては、レッドブル時代の2018年のモナコGP以来のポディウム。ルノーにとっては、スパ・フランコルシャンで行われた2010年のF1ベルギーGPでロバート・クビサが3位フィニッシュして以来の表彰台だった。
「あぁ、まるで初めてポディウムに上ったような気分だ!2年半ぶりかな」とリカルド。
「クルマを降りてチームのみんなとハグしたり、メカニックにヘルメットを叩かれるこの感触は本当に最高だね。達成できて凄く嬉しいよ!」
「僕にとってルノーでの初めて表彰台だ。チームに移籍した時から何としても達成したいって思ってた。この記者会見に出るのも2年半ぶりだから久しぶりだ」
「ここ最近のパフォーマンス的に、(表彰台獲得は)そう先の事じゃないと思っていた。実際にそれが達成できてホントに嬉しい」
「レースは凄い接戦で、2回目のピットインをするかどうかの議論もあったけど、トラックポジションが良かったから1ストップで行く予定だったんだ。でも有利な形でセーフティーカーが出たからピットに入ることにした。最終的に正しい決断が下せたと思う。一体今日はなんて日なんだ!」
リカルドは今年初めにアビテブールと賭けをしていた。もし今シーズン中に表彰台に上がれたら、お互いにお揃いのタトゥーを彫るというものだ。リカルドは刺青のデザインをどうするのだろうか? アビテブールは約束を守るのだろうか? アビテブールにとっては人生初タトゥーとなる。
「ああ、そうなるだろうね」とリカルドは語った。
「おそらく(それは)僕に関係したものになるだろうけど、ドイツフレーバーを加えたものになると思う。だって表彰台を獲得したのはここなんだから、ドイツの伝統的な何かに敬意を表した要素が良いんじゃないかな」
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、グリッド最大の不仲でありながらも、毎年のクリスマスカードの送付リストに入っているアビテブールが、一体どのようなタトゥーを入れることになるのか大いに関心を持っている。
レースを振り返ったクリスチャン・ホーナーは「表彰台に上がったルノーとダニエル、そしてシリルの3人にも祝福の言葉を贈りたい。今は我々の誰もが、ダニエルがどんなタトゥーをシリルに選ぶのか興味津々だよ!」と笑った。