動画:アイルトン・セナ、驚嘆の走りベスト10…”伝説”になった理由

1993年モナコ・ウィナーのアイルトン・セナcopyright mclaren.com

1994年のイモラでの運命的な週末から早26年。アイルトン・セナの26回目の命日を5月1日に迎え、F1はブラジルのレジェンドが歴史に刻んだ伝説的なドライビングの中から、特に特筆すべき10点をまとめた動画を公開した。

レースを直に観戦した往年のF1ファンの胸の内には今もその伝説が息づいているだろうが、あれから四半世紀が経った事を思えば、セナの走りを見た事がないF1ファンが多くいるであろう事は想像に難くない。


©McLaren、1992年モナコGPで勝利したアイルトン・セナ

厳選されたベスト10映像は1984年から93年までの決勝レースを中心に収録されており、今もなお多くの人々から愛され、史上最高のドライバーの一人と称賛される所以の一端を明かしてくれる。以下、収められた10シーンを駆け足で収録順に振り返った上で、最後に動画を紹介したい。

アイルトン・セナ、伝説的ドライブ Best 10

1993年 イギリスGP決勝

シルバーストンで行われた英国グランプリ。予選4番手からスタートしたセナはアラン・プロスト(ウィリアムズ・ルノー)と激しい攻防を展開。真後ろにつかれながらも、決して追い抜きを許さないディフェンシブな走りがファンの驚きを誘ったが、燃料切れでフィニッシュ前にクルマを降りた。

1990年 スペインGP予選

ヘレス・サーキットで行われた90年のスペインGP。マクラーレン・ホンダのセナは僚友ゲルハルト・ベルガーに1.2秒という大差を付けてキャリア通算50回目のポールポジションを獲得するも、決勝ではラジエータートラブルでリタイアを強いられた。

1986年 スペインGP決勝

この年の舞台もヘレス。ナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ホンダ)との死闘の末に、0.014秒という僅差でロータス・ルノーを駆るセナが勝利を収めた。

1992年 ベルギーGPフリー走行

超高速のスパ・フランコルシャンで、エリック・コマス(リジェ・ルノー)がプラクティス走行中に激しくクラッシュ。その後方を走行していたセナは、現場に遭遇するや否や急いでマシンを降り、火災を防ぐためにコマスの車体に駆け寄りエンジンを切った。

1988年 日本GP決勝

残り2戦を残してのマクラーレンチーム内でのタイトル争い。鈴鹿サーキットでポールを取ったセナは、スタートでエンストを喫し中団に沈むも、怒涛の追い上げでプロストを射程圏内に捉えてトップに。念願の初タイトルを手にした。

1993年 ヨーロッパGP決勝

典型的なブリティッシュウェザーに見舞われたドニントンパークでのレース。4番グリッドのセナは雨の中で卓越したドライビングを披露し、2番手デイモン・ヒル(ウィリアムズ・ルノー)に1分23秒の大差をつけて優勝した。

1984年 モナコGP決勝

この年F1デビューを果たしたばかりのセナは13番手からスタート。性能の劣るトールマンを駆りながらも、雨のモナコでキャリア初のファステストラップを刻み、プロスト(マクラーレン)に次ぐ2位でフィニッシュ。伝説の始まりの瞬間だった。

1985年 ポルトガルGP決勝

エストリル・サーキットでキャリア初のポールポジションを獲得したセナ。レースは豪雨に見舞われ2時間ルールで終了するほどであったが、セナは一度も先頭を譲ることなく全周回をトップで走り切って表彰台の頂点に立ち、F1初優勝を飾った。

1991年 ブラジルGP決勝

8度目の母国GP。念願の地元初制覇に向けてインテルラゴスでトップを独走していたものの、最終盤にギアボックストラブルに見舞われた。6速ギアのみでの走行を強いられるも、リカルド・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)を振り切って涙のトップチェッカーを受けた。

1988年 モナコGP予選

宿命のチームメイト対決。1周83秒サーキットのモンテカルロ市街地コースでセナは、同じマクラーレンMP4/4を駆るプロスト相手に、1.427秒という驚異的なギャップを築いてポールポジションを獲得した。

F1ポルトガルGP特集

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