ウラルカリ「契約解除は一方的」ハースF1に支払い済み費用の返還を要求

ハースF1チームのニキータ・マゼピン、2022年2月21日にカタロニア・サーキットで行われた新車「VF-22」シェイクダウンにてCourtesy Of Haas

ハースF1チームのタイトルスポンサーを務めていたロシアの化学肥料大手「ウラルカリ」は3月9日(水)、契約解除は「一方的」なものであり、既に支払い済みの費用の返還を求め、司法手続きを開始する意向を明らかにした。

ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け米国カナポリスのチームは、ウラルカリとの冠スポンサー契約を即時解除すると共に、同社の支援を受けていたニキータ・マゼピンとの2022年レギュラードライバー契約を打ち切った。

ウラルカリは声明の中で「スポーツは政治や外的要因による圧力から自由であるべき」で、ハースの決定は「不合理」であり「一方的」だと非難した。

また「法的手続きに沿って自社の利益を守る」ために、2022年シーズンのF1のために既に支払い済みの「多額の費用」の返還を求め、司法手続きを開始する意向を明らかにした。

ウラルカリは2022年シーズンのスポンサー料金について、その「大半」をハースに入金済みだとした上で、シーズン開幕前の契約解除は「債務不履行」であり、ハースに対して「即時の払い戻し」を要求した。

そして「ハースからの返金と2022年のスポンサー費用の残額は、(マゼピンが主導する)We Compete As Oneアスリート支援財団の設立に使用される」と付け加えた。

ウラルカリからの発表とタイミングを同じくしてマゼピンは、ハース解雇後初めての記者会見を開き、経緯や今後の計画について語った

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