レッドブル・ホンダ首位発進、急遽登板のヒュルケンベルグは9番手 / F1イギリスGP《FP1》結果とダイジェスト
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英国シルバーストン・サーキットで行われる2連戦の第1レース、シーズン4戦目となる2020年F1世界選手権イギリスGPが、7月31日にシルバーストン・サーキットで開幕を迎え、日本時間19時から金曜1回目のフリー走行が行われた。
初日金曜の1発目のセッションを制したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。ソフトタイヤで1分27秒422のトップタイムを記録し、メルセデスのルイス・ハミルトンを0.474秒差で退けた。
© Racing Point
レーシング・ポイントF1チームはFP1開始と同時に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したセルジオ・ペレスの後任として、ニコ・ヒュルケンベルグの起用を発表した。欠場発表から半日という限られた時間の中で、必要な書類を全てまとめ上げ、ギリギリでFP1に間に合わせた。
無塗装のヘルメットに、間に合わせのシート。これまでとは勝手の異なるステアリング操作に慣れる時間も殆どないままにコックピットに乗り込んだヒュルケンベルグは、マシンの感触を確かめながら、まずは慣れる事に専念していたものの、3番手タイムを刻んだ同じRP20を駆るランス・ストロールとのギャップを0.588秒に抑え、いきなり9番手タイムをマークしてみせた。
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インタークーラーに問題が見つかったとして、セバスチャン・ベッテルはインスタレーションラップを走ったのみ、走行2周のノータイムでセッションを終えた。そのためスクーデリア・フェラーリは、シャルル・ルクレールの1台のみでプログラムを進めざるを得ず、厳しい出だしを強いられた。ルクレールは5番手タイムでセッションを終えた。
金曜午前の現地ノーサンプトンシャー州は好天に恵まれ、セッションは気温29℃、路面温度38℃、湿度34%のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは、最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
シルバーストンは、ただでさえタイヤへの負荷が大きい。初の8月開催となった事で例年の開催時期とは異なり路面温度が高く、ハミルトンはソフトタイヤのグレイニングに不満を訴えていた。第1レースのソフトは第2レースのミディアムに相当する。メルセデスに限らず、克服する方法を見つけ出すことが2連戦での鍵となる。
レッドブル・ホンダはRB16に発生している空力的な「誤作動」の解決のため、”大量の新パーツ”を持ち込んだ。フェルスタッペンは全車最多タイとなる27周を走行。アレックス・アルボンも24周を走り込んでデータを集め、チームメイトから0.707秒落ちの4番手タイムでクルマを降りた。
アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトが10番手、ピエール・ガスリーが11番手と、マクラーレンの2台を抑えて幸先の良いスタートを切った。
そんなマクラーレンは、カルロス・サインツのマシン前輪の後方に小さなエアロレイクを装着して走行を開始。第1レースでセットアップを決め込む事ができれば、第2レースでも優位に経つことができる。サインツは母国レースとなるランド・ノリスを1000分の2秒差で13番手に従える12番手タイムをマークした。
好調といえば、ルノーも2台揃ってトップ10に並んだ。エステバン・オコンは7番手、ダニエル・リカルドは8番手ながらも、二人共ソフトコンパウンドでのアタックは行っておらず、いずれも中間コンパウンドのミディアムでラップを刻んだ。
2020年F1第4戦イギリス・グランプリ2回目のフリー走行は、日本時間7月31日(金)23時から1時間半の日程で開催される。
2020年F1第4戦イギリスGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:27.422 | 26 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:27.896 | +0.474 | 26 |
3 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:28.004 | +0.582 | 21 |
4 | 23 | アルボン | レッドブル | 1:28.129 | +0.707 | 23 |
5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:28.221 | +0.799 | 21 |
6 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:28.519 | +1.097 | 28 |
7 | 31 | オコン | ルノー | 1:28.559 | +1.137 | 25 |
8 | 3 | リカルド | ルノー | 1:28.575 | +1.153 | 21 |
9 | 27 | ヒュルケンベルグ | レーシングポイント | 1:28.592 | +1.170 | 22 |
10 | 26 | クビアト | アルファタウリ | 1:28.868 | +1.446 | 20 |
11 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:28.909 | +1.487 | 23 |
12 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:28.988 | +1.566 | 23 |
13 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:28.990 | +1.568 | 21 |
14 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:29.532 | +2.110 | 22 |
15 | 8 | グロージャン | ハース | 1:29.576 | +2.154 | 24 |
16 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:29.746 | +2.324 | 23 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:29.899 | +2.477 | 22 |
18 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:29.925 | +2.503 | 16 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:30.703 | +3.281 | 19 |
20 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 2 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 29℃ |
路面温度 | 38℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イギリスGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | シルバーストン・サーキット |
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設立 | 1947年 |
全長 | 5891m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |