ホンダF1、特別色のWhite RB16B「いつも以上に士気は高い」改善の余地あり、と田辺TD
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幻に終わった日本GP用のホンダF1をトリビュートするホワイト仕様のリバリーに身を包んだRB16Bを持ち込んだレッドブルは、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス共にトップ3を逃す難しい週末の出だしを強いられたが、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「いつも以上に士気は高い」として、2日目に向けて改善の余地があると主張する。
10月8日(金)に行われた F1第16戦トルコGP初日プラクティスでホンダ勢はライバルに対して一歩及ばず苦戦した。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
4 | ペレス | レッドブル | 1:24.373 | +0.569 | 28 |
5 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:24.439 | +0.635 | 27 |
9 | ガスリー | アルファタウリ | 1:24.756 | +0.952 | 32 |
11 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:24.882 | +1.078 | 30 |
フェルスタッペンはタイトル争いを繰り広げるライバル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の10グリッド降格を最大限に活かして逆転に繋げたいところだが、FP1ではそんなハミルトン相手にコンマ4秒落ちの2番手と大きく差をつけられ、FP2ではコンマ6秒落ちと更に引き離される5番手に留まった。
レッドブルはイスタンブール・パークでの週末に、リッチー・ギンサーと共にメキシコGPでホンダがF1初勝利を飾った際の名機「RA272」をイメージしたマシンを用意。アルファタウリもファンに対する「ありがとう」のメッセージを入れたリアウイングを装着している。
そんな特別な週末であるだけに、ホンダとしては何としても好結果と共に第16戦を後にしたいところだ。田辺TDによると、チーム及びホンダの士気はいつも以上に高まっていると言う。
1日を振り返った田辺TDは「ここトルコGPでは、両チームともリアウイングに日本のファンの皆さまへの感謝を表した『ありがとう』のメッセージを入れています」と語った。
「またレッドブル・ホンダはそのメッセージに加えて、ホンダがF1に初めて挑戦した当時の『白』を基調としたカラーリングを施したマシンで参戦しています」
「我々Hondaのメンバーも、チームメンバーともに一段と士気を高めて今週末のレースに臨んでいます」
両チームが初日に苦戦を強いられたのは、昨年と比べて路面状況が大きく改善したがゆえに、持ち込みのセットアップがコースに適していなかったためだった。フェルスタッペンとピエール・ガスリーは共に、クルマのアンダーステアに不満を訴えた。
田辺TDは初日のガレージ内での動きについて「今日のトルコGP初日はドライコンディションの下、ホンダPUを搭載した4台のマシンが順調にプログラムを消化しました」と説明した。
「新舗装で非常に滑りやすかった昨年と比較すると路面のグリップが大きく向上しており、車体・PUともにその状況に合わせたセッティングの最適化を進めました」
「まだまだ改善の余地はありますので、今日収集したデータをもとに明日の予選、そしてレースに向けてさらなる調整を進めていきます」
両チームのエースが伸び悩んだ一方で、各々のチームメイトは印象的なパフォーマンスを残した。
セルジオ・ペレスはFP2でチームメイトを1000分の66秒上回る4番手タイムを刻み、アプローチを変更した角田裕毅は僚友に0.126秒と迫る11番手タイムを残している。
初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ1秒差で退けた。3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く結果となった。
F1トルコグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月9日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってイスタンブール・パーク・サーキットで開催される。