角田裕毅とアルボンの衝突、アロンソにも影響か「ちょっと運が悪かった」400戦目は通算76回目のリタイヤに
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フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)にとって、キャリア通算400戦目(エントリー回数)の記念すべきレースは、僅か15周で幕を閉じた。1周目に発生した角田裕毅(RB)とアレックス・アルボン(ウィリアムズ)の衝突事故の影響を受けたようだ。
13番グリッドに着いたアロンソは、1周目の混乱を経て1ポジションアップの12番手に浮上したが、デブリがダクトに混入したことでブレーキがオーバーヒートしてしまい、解決に向けて取り組んだものの、なす術なく、15周目にクルマをガレージに入れた。
アロンソが最後にリタイヤしたのは奇しくも昨年のメキシコGPだった。これまでに出走した通算397戦を通してリタイヤしたのはこれで76回目だ。DNF率は約19.14%で、5戦に1度はリタイヤという状況だ。
「悪くなかった。スタートも良くて、前で色々あったから、それを上手く活かしてポジションを上げることができたしね」とアロンソは振り返った。
「ただ、フロントブレーキのダクトにデブリが入ってしまい、温度がひどく上がってしまったんだ。ブレーキバランスをリア側に移動したり、いろんな方法を試してみたけど制御できず、残念だけどリタイアするしかなかった。今日はちょっと運が悪かったね」
節目のレースだけに、余計に悔しさが増すのでは?と尋ねられると、「チェッカーフラッグを受けられない時はいつだって悔しいよ。通算何戦目だろうと、僕らは競争するためにここにいるわけだからね」と笑った。
「でも、ある意味、リタイアしなきゃならないなら、そこまで競争力がない週末の方がいいね。今日は、ポイントを獲得するのは難しかったかもしれない」
「だから、もっと運が巡ってくることを願って、次のレース、そして来年はここに、もっと強くなって戻ってきたい」
2024年F1第20戦メキシコGPの決勝レースでは、カルロス・サインツがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位、シャルル・ルクレールが3位に続く結果となった。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月1日のフリー走行1で幕を開ける。今季5回目のスプリントが予定される。