角田裕毅の戦略を巡り「愚かすぎる」引退トスト、アルファタウリに批判の餞別
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F1アブダビGPでの角田裕毅の戦略を巡ってフランツ・トスト代表は、「愚かすぎる」としてスクーデリア・アルファタウリの部下達を批判した。
恩師に捧げる特別なトリビュートヘルメットを被って6番グリッドに着いた角田裕毅は、日本人ドライバーとして佐藤琢磨以来となるリードラップを刻むなど奮闘した。
しかしながら直近のライバルが揃って2ストップ戦略を採った一方、1ストップを採用した事でチェッカーを前に8位に後退した。
ウィリアムズを逆転してのコンストラクターズ選手権7位のためには、僚友ダニエル・リカルドの9位入賞があったとしても7位、角田裕毅単独であれば6位が必要だった。
アブダビでのレースを以て18年に渡るチーム指揮官としての役割を終えたトストは、角田裕毅の1ストップを決定した部下に対する怒りを口にした。
独「Sky Sports」によるとトストは「腹立たしい。愚かすぎる事に適切な戦略を選ぶことができなかったからだ」と語った。
「ピットウォールで話し合い、私はユーキをピットインさせるべきだと言ったのに『上手くいく』と言われた。これは単なる算数だ。私は上手くいかないだろうとすぐに悟った」
トストは、2ストップであっても必ずしも6位でフィニッシュできたとは考えていないが、それでもフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)の前でチェッカーを受ける事は可能だったと主張する。
「今だから言うが、ユーキが7位でフィニッシュすることは100%現実的だった。6位に関してはそれほどでもない。予選で我々の後ろに後退したペレスは単純に速かったからだ」
「我々が失敗したのは、コンピューターの前に何時間も座っている技術者達が最終的にうまくいく戦略を見つけられなかったからだ」
角田裕毅についてトストは「ユーキは本当に良いレースをしてくれた。我々は彼に良いクルマと戦略を与えなければならない。それがあれは彼はやってくれる」と付け加えた。