ホンダのスペック3エンジンはどの程度進化した?「ルノーを凌駕している」とトロロッソ代表
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準備と調整不足という理由で、実戦での投入が鈴鹿での日本グランプリまで先送りされる事となったホンダの改良型パワーユニット”スペック3″。一体どの程度の性能向上を果たしたのだろうか?
スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は、ベールを脱いだ最新仕様のパワーユニットについて、ルノーを凌駕する性能を秘めているとの考えを英Autosportに対して明らかにした。
「ホンダは大きく前進している。我々は今週末、新しい仕様のパワーユニットをクルマに搭載した。素晴らしく最高だったよ。ルノーを上回っていると思う。パッケージとして完成されている」
最新スペックの内燃機関(ICE)は信頼性と性能の両面が向上しているとされ、ターボチャージャーやMGU-H等の他のコンポーネントにも改良が加えられた。ジョナサン・エドルズ主任エンジニアは「全方位的に改善を果たしている」と述べ、トスト代表の発言に信憑性を与えている。
今季の「RA618H」のコンセプトは昨年型の延長線上にあり、信頼性に重きを置いて開発されているが、レッドブルとの新たなシーズンに挑む来年は更なる飛躍が求められるため、ホンダは開発コンセプト一新するものと考えられる。トストは多くを語ろうとしないものの、変更が行われる事を認めた。
「詳細については控えるが、変更が行われる。今言えることは、彼らは本当に順調に歩みを進めている、という事だけだ」
今シーズンの最終形であるスペック3と以前のスペック2とでは、実際にどの程度のパフォーマンス差があるのだろうか?
スペック3を搭載して走行した金曜のFP2では、ピエール・ガスリーが最速のルイス・ハミルトンに対して1.752秒遅れの101.88%に迫ったが、旧型にロールバックして臨んだ予選では2.996秒遅れでその差は103.28%に後退。同じく旧型で走行したFP3では、2.058秒遅れの102.21%となっている。
Session | Time Gap | % |
---|---|---|
FP2 | -1.752秒 | 101.88% |
FP3 | -2.058秒 | 102.21% |
予選 | -2.996秒 | 103.28% |
ソチ・オートドロームは馬力がラップタイムに与える影響=パワーエフェクトが大きいサーキットとして知られており、他の多くのサーキットと比較してエンジンパワーの差がタイム差として表れやすい傾向がある。