ストロール、規定違反でFIAから警告…F1カタールGPで物議の問題行動

セッションに向けてヘルメットを被るランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年9月15日F1シンガポールGPフリー走行Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

国際自動車連盟(FIA)は2023年10月13日(金)、F1第18戦カタールGPでの振る舞いについてランス・ストロール(アストンマーチン)から謝罪を受けた事を明かし、書面による警告を与えたと発表した。

ロサイルでの予選で4戦連続のQ1敗退を喫したストロールは、ステアリングを投げつけクルマを降ると、ガレージ裏に去る際にパフォーマンスコーチのヘンリー・ハウを突き飛ばすかのような行動を取り、その後のインタビューでも放送禁止用語を交えて不遜な態度を続けた。

Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

バーレーンGPの開幕に先立ち準備をするランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年3月2日バーレーン・インターナショナル・サーキットにて

国際放送のカメラが捉えていたため、ガレージでの出来事は世界中のファンに知れ渡る事となり、ソーシャルメディアでは批判の声が飛び交った。

「FIAの規則、方針、手順」への違反が疑われるとして行われていたコンプライアンス・オフィサーによる事情聴取を経てFIAは、ストロールが謝罪した事を明らかにした。

そして「FIAの倫理規定および競技規則に定められた倫理・行動ガイドラインに縛られる競技者としての責任を思い出させるため」に文書による警告を与えた。

問題となった行為は明らかにされていないが「身体的な嫌がらせに繋がる如何なる行為」も認めず「不正行為に対してゼロ・トレランスの姿勢を維持する」としており、ガレージ内での振る舞いが問題視されたものと見られる。

チームオーナーのローレンスを父に持つ24歳のカナダ人ドライバー、そしてアストンはこの件についてまだ公に何も発表していない。

ストロールが予選でフェルナンド・アロンソを上回ったのはシーズンを通して僅か2回のみで、チームメイトである2度のF1王者との平均ギャップはグリッド上のどのチームよりも大きい。

アストンの全得点(221点)の内、8割はアロンソの手によるものだ。ストロールがチームメイトに匹敵するパフォーマンスを発揮していれば、アストンはメルセデスを抑えて2位につけている計算だが、状況が改善しない限りはマクラーレンに逆転を許して5位に終わる可能性が高い。

F1カタールGP特集

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