ホンダF1「やる気に満ち溢れている」レッドブル母国で5連勝へ
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ホンダF1は次に控えるレッドブル・レーシングの母国、オーストリアでの2連戦で共に勝利を収め、1988年以来33年ぶりの4連勝、そして5連勝を目指す事になる。ホンダはマクラーレンと共に1988年の選手権で、アイルトン・セナ及びアラン・プロストが開幕戦からベルギーまでの11戦連続で勝利を収めた。
レッドブル・ホンダはモナコでマックス・フェルスタッペンが、アゼルバイジャンではセルジオ・ペレスが、そして前戦フランスで再びフェルスタッペンがポディウムの頂点に立ち、3連勝を飾った。
25日(金)に開幕を迎える第8戦シュタイアーマルクGP、そしてその1週間後に予定される第9戦オーストリアGPは共に舞台とレッドブル・リンクとする2連戦で、ホンダがパワーユニットを供給する2チームにとってのホームグランプリであり、V6時代のF1復帰後に初めてホンダが勝利を飾った地でもある。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、南仏でのホンダPU搭載車両は4台共が「力強い走り」を示したとして、F1復帰後初勝利を挙げた思い出深い地でありまた、Red Bullの母国レースとなる今回の連戦に向けてはチーム全員が「非常に高いモチベーションに溢れている」と明かす。
シーズンの中で一風変わった市街地コースだけでなく、常設コースであるフランスのポール・リカール・サーキットでも勝利を飾った事で、田辺TDは大いに励みを得たとしているものの、それと同時に、タイトルを争う前年王者のメルセデスが「依然として強力である事に変わりはない」として気を引き締めている。
緑豊かな丘陵地帯に位置するアップダウンに富んだレッドブル・リンクは、4本のロングストレートを鋭角コーナーで繋いだシンプルなレイアウト故に、エンジン全開率は73%とシーズン2番手を誇り、高地という事もありパワーユニットの性能が問われるコースだ。
全長はカレンダーの中で4番目に短く、コーナーの数もカレンダー最小の10箇所という事で、1周のラップタイムもシーズン中で一番速く、予選時には例年、多くのドライバー達がトラフィックにフラストレーションをぶつける。
田辺TDは例年の傾向、そして今シーズンのこれまでの推移から今回の2連戦も僅差の争いになるとして「2チーム、4台が好成績を上げられるよう、入念な準備とともに連戦に向かいます」と誓った。
レッドブル・ホンダとフェルスタッペンは今季7戦を終えてドライバー及びコンストラクターの両選手権でメルセデスを抑えて首位を維持している。
シュタイアーマルクGPはレッドブル・リンクでの2連戦の初戦として日本時間6月25日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。
第2戦として開催された昨年のシュタイアーマルクGPでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾り、2位はバルテリ・ボッタス、3位はフロントロー2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンという結果だった。