四つ巴の予感…ノリスが僅差でフェルスタッペンをリード、角田裕毅は20番手 / F1スペインGP 2024 《FP1》結果と詳報

イモラ・サーキットを周回するランド・ノリス(マクラーレン)、2024年F1エミリア・ロマーニャGPCourtesy Of McLaren

シーズン10戦目となる2024年F1世界選手権スペインGPが6月21日に開幕を迎え、ランド・ノリス(マクラーレン)が選手権リーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を0.024秒差で退けトップに立った。角田裕毅(RB)は20番手という結果だった。

地元の英雄、カルロス・サインツ(フェラーリ)は3番手ながらもトップ2台からはコンマ3秒遅れた。また、前戦カナダGPの最速のマシン、メルセデスW15を駆るジョージ・ラッセルは4番手に留まった。

ただしフェルスタッペンとノリスがソフトタイヤで計測ラップを刻んだ一方、サインツとラッセルのフライング・ラップはミディアムによるものだった。四つ巴の激しい上位争いを予感させる結果と言える。

カタロニア・サーキットは晴天に恵まれ、日本時間20時30分からのオープニングセッションは気温28℃、路面温度48℃のドライコンディションでスタートした。多くはバルセロナにアップデートを持ち込んでおり、60分のセッションを使ってこれを評価することに集中した。

レッドブルと同じ様に、フロアとリアを中心に大幅なアップグレードが投入されたSF-24はシャルル・ルクレール曰く、ハードタイヤでの走行は「かなり酷い」状態であったものの、ミディアムに履き替えたサインツは、コンパウンド差を補正すればノリスと遜色ないペースを見せた。

メルセデスはマクラーレンと並び、空力アップデートを持ち込んでいないチームの一つだが、モナコで投入された新型フロントウイングは明らかに機能しており、ラッセルは同じミディアムを履いたサインツに僅か100分の5秒遅れただけで、スロットルペダルに問題があると訴えたセルジオ・ペレス(レッドブル)を抑えて4番手につけた。

問題を抱えたのはペレスだけではなかった。

ルクレールは残り10分、クラッチの異常を訴えた。また残り5分ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)が「ドライブできない」としてピットレーンに入っていった。

新型リアウィングが導入された角田裕毅(RBフォーミュラ1)とバルテリ・ボッタス(ザウバー)はストレートを走行中にDRSフラップがバタつく場面があった。

残り22分、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)がターン9の出口縁石に乗り上げると、右フロントから何らかのパーツがレーシングライン上に脱落。セッションは一時、赤旗中断となった。この影響で角田裕毅はソフトでの計測ラップを走れなかった。

ニコ・ヒュルケンベルグに代わってハースVF-24をドライブしたオリバー・ベアマンはミスもなく、チームメイトのケビン・マグヌッセンから僅か0.2秒遅れの19番手でクルマを降りた。


FP2は日本時間6月21日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第10戦スペインGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:14.228 26
2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:14.252 +0.024 26
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:14.572 +0.344 30
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:14.614 +0.386 30
5 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:14.692 +0.464 27
6 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:14.867 +0.639 28
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:14.911 +0.683 27
8 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:15.086 +0.858 29
9 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:15.222 +0.994 25
10 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:15.417 +1.189 24
11 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:15.434 +1.206 25
12 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:15.472 +1.244 23
13 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:15.484 +1.256 20
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:15.512 +1.284 27
15 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:15.580 +1.352 29
16 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:15.616 +1.388 23
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:15.644 +1.416 29
18 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:15.752 +1.524 24
19 50 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:15.865 +1.637 28
20 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:15.916 +1.688 20

コンディション

天気晴れ
気温28℃
路面温度48℃

セッション概要

グランプリ名 F1スペインGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 カタロニア・サーキット
設立 1991年
全長 4657m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1スペインGP特集

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