Q1敗退の角田裕毅、ガスリーとの差に困惑「原因が分かればポテンシャルを発揮できるはず」
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F1第4戦スペインGP公式予選に挑んだアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、1000分の7秒という僅差でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)に破れ、16番手でQ1ノックアウトを喫した。
前日のFP2では僚友ピエール・ガスリーに0.026秒差の7番手に付けた角田裕毅。土曜午前のFP3では12番手と後退するも、ガスリーとの差は0.138秒と僅差だった。ただ、Q1では0.36秒と拡大。ガスリーは1ラップのみで5番手突破を果たした。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
15 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:18.445 | 1:19.154 | |
16 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:18.556 | ||
17 | ライコネン | アルファロメオ | 1:18.917 |
1日を振り返った角田裕毅は「フラストレーションが溜まる予選になりました」とした上で、ガスリーとのフィードバックに大きな違いがある事に困惑してると語った。
「クルマにパフォーマンスがある事は確かで、余裕を以てQ2に進むべきところでしたが、今日はどうしてもグリップを見つける事ができませんでした」
「同じセットアップでも、ピエールと僕とではクルマに対するフィードバックが大きく異なっているので、これがマシンの特性によるものなのか、それともドライビングスタイルの違いによるものなのかを理解して、エンジニアと一緒にデータを精査する必要があると思っています」
「原因が分かればクルマのポテンシャルを最大限に発揮できるようになると思います」
チームは2台揃ってトップ10圏内に付けたFP3を経て、2日目に向けてセットアップを変更しているが、車両パフォーマンス担当チーフエンジニアのクラウディオ・バレストリによればその成果は前向きだったと言う。
「今日のセッションでは、今年の中団争いが如何にタイトであるか、そして僅かなタイム差が最終的な順位にどれだけ大きな影響を与えるかが明らかになった」とバレストリは語る。
「昨夜取り組んだセットアップ変更は功を奏したが、ここで速く走るためには各セクター間のバランスをうまくとる必要があり、それが予選前の最大の課題だった」
「Q1では、ピエールがオプションタイヤで1周しただけで簡単にQ2に進出する事ができたものの、ガレージの反対側ではユーキがクルマに苦戦し、100分の1秒差でQ2に進むことができなかった」
「ただQ2のピエールも似たような状況に置かれ、僅か100分の数秒差でQ3進出を逃す事になった」
「金曜日のロングランペースには競争力があったから、明日のレースではポイント圏内でフィニッシュできればと願っている」
ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデス)。キャリア通算100回目の記念的マイレージを達成した。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
2021年 F1スペイングランプリ決勝レースは、日本時間5月9日(日)22時にスタート。1周4675mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。