ホンダF1、1発でメルセデスに大きく遅れるもロングランは非常に有望「悪くない感触」と田辺TD

カタロニア・サーキットを走行する33号車レッドブル・ホンダRB16、2020年F1スペインGPフリー走行2にてcopyright Red Bull Content Pool

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、8月14日(金)にカタロニア・サーキットで行われた2020年F1第6戦スペインGP初日プラクティスを振り返った。

この日のホンダ勢はマックス・フェルスタッペンが牽引するも、クイックラップでのメルセデスとのギャップはコンマ8秒と大きく、3番手に留まった。一方、レッドブル・ホンダRB16のレースペースはかなり有望で、ソフトでのアベレージはルイス・ハミルトンと遜色なく、ミディアムでは1周あたり0.2秒上回る速さを刻んだ。

Pos Driver Team Time Gap Laps
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.704 +0.821 33
10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:18.312 +1.429 40
13 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:18.491 +1.608 35
15 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:18.642 +1.759 39

ショートランが課題の僚友アレックス・アルボンは、2セッション共にフェルスタッペンに0.7秒以上引き離され、13番手で初日を終えた。

アルファタウリ・ホンダは、好調ピエール・ガスリーが10番手タイムを刻んだ。走行を妨害したとして、ウィリアムズのニコラス・ラティフィを「ピエロ」呼ばわりしたダニール・クビアトは15番手という結果だった。

なお午前のFP1では、アルボンが1周のインストールラップを終えた後にクルマを降り、メカニックがRB16のフロントエンドから配線類を引き抜いて何某かの作業を行う場面があった。また、開始から1時間が経過したところでは「パワーを失ったみたいだ」と報告。エンジニアが「低速で戻ってきてくれ。問題が発生したのかもしれない」と返答するシーンもあったが、いずれも深刻なものではなかったようで、90分間のセッションで27周を走り込んでいる。

ロングランは有望「悪くない」

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

スペインGP初日セッションは、2月のプレシーズンテストの際とは気温や路面温度などのコンディションが大きく異なる状況での走行となりました。両チームとも、特にロングランペースは悪くないと感じており、パワーユニット(PU)としても大きな問題のない一日になりました。

今週末は3日間を通して同じようなコンディションが予想されていますので、本日のショートラン、ロングランのデータを解析して、明日の予選、日曜日のレースに向けて最適化を進めます。


初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を0.287秒差で退けた。3番手には0.821秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。

F1スペイングランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月15日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。

F1スペインGP特集

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