不機嫌極まりないルクレール「話し合う」フェラーリの”分割戦略”ミスでポール争い蚊帳の外

ヘルメットを締めるシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2022年11月11日F1サンパウロGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

シャルル・ルクレールは11月11日(金)に行われた2022 F1第21戦サンパウロGP予選でQ3に進むも、フェラーリの戦略ミスによってタイムを残せず10番手に甘んじた。

イベント初日のインテルラゴスは雨が降ったり止んだりの不安定な天候に見舞われた。インターミディエイトタイヤを履いてQ3にコースインしたのはルクレールだけだった。

路面はスリックタイヤで走れるほど十分に乾いていた。ルクレールは2周を経てラップタイムを計測しないままにピットに戻り、ソフトタイヤに履き替えた。

その後、ジョージ・ラッセル(メルセデス)のコースアウトに伴う赤旗が振られた。再開後に雨脚が強まった事でセッションは事実上の早期終了を迎えた。

予選を終えてインタビューに応じたルクレールは控えめに言っても酷く憤慨した様子で、2日目に向けてチームと話し合う予定だと説明した。

「雨が降ると予想していたけど、そんな事は一切なかった」とルクレール。

「こういうコンディションでどうすべきだったのかを理解するためにチームと話し合うつもりだ。とんでもなくガッカリしてる。ペースは良かったのに」

インターを履いてコースに出ていったアウトラップでルクレールは、タイヤを履き替えるべきだと暗にチームに提案したもののステイアウトを指示された。

赤旗提示を経てルクレールは無線を通して「全員、スリックタイヤでラップを走ったのか?」と問いかけた。

「そうだ」との返答を受けると「見事だ、実に素晴らしいよ!みんな」と皮肉を飛ばした。

スポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキーズは、不適切な戦略判断があった事を認めつつも「今日の予選は宝くじのようだった」と振り返った。

「幾つかの判断は適切だったが、Q3の開始時のシャルルの一件のように、そうでないものもあった」

「雨が迫っている事を把握していたため2台で戦略を分けた。実際、ソフトタイヤを履いたドライバー達は、雨が激しくなる前に1ラップするのがやっとだった」

「今シーズンは同じように困難な状況で何度か素晴らしい予選を戦ってきただけに、シャルルにとっても我々全員にとっても明らかに苛立たしい結果となってしまった」

「我々は今日を教訓に前進していくつもりだ」

「1台が上位に、もう1台が下位に沈んだのは我々だけではなかった。週末はまだ始まったばかりだ。明日のスプリントを最大限に活かしていきたい」


2022年F1サンパウロGP予選でポールポジションを獲得したのはケビン・マグヌッセン(ハース)。これにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。

イベント2日目の11月12日(土)は、60分間のFP2セッションに続いて日本時間28時より100kmの短距離レースで決勝のスターティンググリッドを争う「F1スプリント」が行われる。

F1サンパウロGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了