角田裕毅、F2で2位表彰台のソチ・オートドローム「上手くやれる自信がある」
Published: Updated:
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、オリンピック会場の跡地に建設されたソチ・オートドロームでの2021年FIA-F1世界選手権第15戦ロシアGPに先立って抱負を語った。
角田裕毅がソチ・オートドロームを走るのはこれが5回目となる。イェンツァー・モータースポーツから参戦した2019年のFIA-F3選手権での2レースではポイント圏外に終わったものの、カーリンから参戦した昨年のFIA-F2選手権では2位表彰台と6位を獲得している。
なおモンツァでのレースを不運のブレーキトラブルで終えた角田裕毅は週末を終えて、MotoGP最高峰クラスに参戦する中上貴晶(LCRホンダ)と初対面し、ミサノで行われたサンマリノGPで初めてロードレース世界選手権のパドックに足を踏み入れている。
角田裕毅
上手くやれる自信がある
モンツァの直前にスクーデリア・アルファタウリの来季残留が発表されました。もちろん嬉しいですし、チームとホンダに感謝しています。
モンツァではFP1の出だしからクルマの調子が良く、特に予選ではチームメイトが素晴らしいパフォーマンスを発揮しただけに本当に残念な週末となりました。 フリー走行1回のみでいきなり予選に臨まなければならないスプリント・フォーマットは僕にとってかなり過酷なものでしたが、自分としては上手くやれたと思っています。
モンツァの後は殆どの時間をイタリアで過ごしました。ファクトリーにも少し足を運びましたが、イギリスにも行き、数日間に渡ってシミュレーター作業に取り組みました。
ソチはその殆どが非常によく似た90度コーナーですので、90度コーナーを上手く走るテクニックが必要です。またコーナーの出口で高いトラクションが得られるクルマでないと、その後のストレートで十分なスピードを出す事が出来ません。
普通のサーキットのように感じますが、実際には市街地コースといった趣きで、週末を通して路面コンディションの変化が激しく、またウイングレベルの違いが大きく出るコースでもあります。
ソチではF3と昨年のF2でレースをした事があり良い思い出がありますので、今週末は上手くやれる自信があります。フィーチャーレースではポールポジションから2位フィニッシュしました。週末を通して進歩し続ける事ができると思いますし、ステップ・バイ・ステップで、コースやクルマの挙動に関するすべてを徐々に学んでいきたいと思います。
今年のクルマのパフォーマンスは良く、特にここ6~7戦では安定して良いパフォーマンスを発揮できていますのでクルマに関しては何も心配していません。これからは自分のドライビングを向上させることに更に集中したいと思います。F1マシンでの初めてソチを楽しみにしています。
ロシアGPの舞台となるのは、ほぼ90度コーナーのみで構成される1周5872m、全18コーナーのソチ・オートドロームだ。高いトラクション性能とブレーキング・パフォーマンスが要求され、ストレートが非常に長い事から低~中ダウンフォース仕様のパッケージが持ち込まれる。
昨年のグランプリでは予選3番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が通算9勝目を挙げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデス)はレース前のスタート練習違反でペナルティを受け3位に甘んじた。
F1ロシアGPは、日本時間9月24日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。