トロロッソ・ホンダ、速さなく無得点「鈴鹿ではW入賞を果たしたい」とトスト代表 / F1ロシアGP《決勝》

ピットウォールに座るトロロッソのフランツ・トスト代表copyright Red Bull Content Pool

29日(日)に行われたF1第16戦ロシアGP決勝を終えて、スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は、レース内容を振り返った上で「鈴鹿ではダブル入賞を果たしたい」と、ホンダのホームグランプリに向けての意気込みを語った。

「パワーユニットの交換のために、2台は後方スタートとなったものの、共に素晴らしいスタートを決め、オープニングラップを終えてピエールは13番手、ダニールは14番手に浮上した。前方では複数が絡む接触事故があったが、2人はこれに巻き込まれる事なく回避した。その結果、ポイント獲得の可能性が高まっていた」

日本グランプリを見据えての戦略的観点から新品エンジンの封を切ったため、2台はグリッド降格ペナルティを受け、ピエール・ガスリーは16番グリッド、ダニール・クビアトは19番グリッドからレースに臨んだ。母国のクビアトに関しては、FP3でエンジントラブルが発生したために、予選を欠場した上で、更に追加のエンジンを投入した。

「最初のセーフティカーピリオドの後、ピエールとダニールはかなり良いペースを刻んでいた。我々は2台で戦略を分け、ピエールにはプライム(ミディアム)を、ダニールにはベースタイヤ(ハード)を履かせてレースをスタートさせた。第1スティントを引っ張る狙いだったが、これは効果的に機能したと思う」

「ピエールの方は若干運がなかった。我々は26周目にピットインを指示したのだが、なんとその翌周にベッテルがコース上でストップしてセーフティカーが出動してしまったのだ。ダニールの方はセーフティカー中にピットへと入りオプションタイヤにチェンジした」

「2人は並び合う形でリスタートを迎えたものの、残念なことにダニールのタイヤにトラブルが出てしまったため、再度ピットストップさせることにしたのだが、幸いにも再びセーフティカーが導入されたため、ポジションを落とさずに作業を終える事が出来た」

ソフトタイヤに履き替えて以降の2台には、前を行くレーシングポイントやルノーを捕まえるだけの力はなく、クビアトは12位、ガスリーは14位と、2台揃ってトップ10圏外でレースを終えた。車両パフォーマンス部門を率いるクラウディオ・バレストリは、クビアトのタイヤトラブルについて「空気圧に問題があった」と明かしている。

「レース終盤の我々には、ストロールやヒュルケンベルグをオーバーテイク出来るだけの速さがなく、ポイント圏内でフィニッシュする事が出来なかった。ただそうは言っても、次の鈴鹿については楽観的に考えているし、なんとか2台揃ってポイント圏内に返り咲きたい」

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