「リッチーエナジー・ハースF1チーム」が誕生、英国のエナジードリンク企業がフォーミュラ1に参入
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米国に拠点を置くハースF1チームはメキシコGPを直前に控えた2018年10月25日、エナジードリンクを手掛ける英リッチエナジーとの複数年に渡るタイトルスポンサー契約を発表。2019シーズンのF1世界選手権に「リッチエナジー・ハースF1チーム(Rich Energy Haas F1 Team)」として参戦する事を明らかにした。
リッチーエナジーは世界30か国でエナジードリンクを販売。F1をプロモーション媒体として活用することで、マーケット拡大及び認知度の向上を目指す。今回の契約によって、ハースのマシンやチームウェアはリッチーエナジーのコーポレートカラーである黒色と金色に変更される。ハースは2016年のF1デビュー以降、黒と赤を基調としたカラーパターンを用いてきた。
リッチーエナジーは今年、財政難に陥ったフォース・インディアの買収を画策。破産管理下で行われた入札に参加したものの、カナダの大富豪ローレンス・ストロールが率いる投資家グループに競り負けF1参入の機会を失った。
リッチエナジーのウィリアムズ・ストーリーCEOは、ハースというプラットフォームを活用し、グローバルマーケティング活動を推し進めていくとの声明を発表。ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、チーム創設以来となる初の冠スポンサー獲得について「ハースF1チームの発展における新しいマイルストーンだ」と述べ、歓迎の意向を表した。
ハースF1チームはスクーデリア・フェラーリとの緊密な技術提携を武器に中団グループ最速争いを展開。2018シーズン3戦を残してコンストラクターズタイトル5位を確保している。チームは2019年もロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのコンビを継続する事を発表しており、3シーズン連続でドライバーラインナップを維持する。