これがチャンピオンカーか!角田裕毅、RB20初走行で見せた適応力「自分のスタイルに合うマシン」
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角田裕毅は12月10日(火)のF1ポストシーズンテストでレッドブルRB20をドライブし、2025年仕様のピレリタイヤを用いて127周を走行。トップタイムを記録したフェラーリのシャルル・ルクレール(1分23秒510)から1.179秒遅れの17番手タイムをマークした。
1分24秒689の自己ベストは、マックス・フェルスタッペンが先週末のF1アブダビGP予選で刻んだ5番手タイムから1.744秒遅れで、セルジオ・ペレスの予選10番手タイムから1.425秒遅れだった。
角田裕毅のベストラップは2025年仕様のC6で記録された。これは市街地コース向けのコンパウンドで、最初のフライング・ラップでさえデグラデーションが顕著に発生していた。
「アブダビで今日行われたポストシーズンテストは本当に楽しかったです。過去4年間で初めて、別のクルマをドライブしました。RB20が今シーズンのチャンピオンシップ争いをしてきた理由を体感することができました、ドライブしていて全く異なるクルマだと感じました」と角田裕毅は振り返った。
「今日はかなり積極的にテストを進めることができたので、本当に満足しています。学ぶべきことはまだ、たくさんありますが、チームが素晴らしい準備をしてくれたおかげで、本当に楽しい雰囲気の中で走ることができました」
「クルマに関しては、自分のドライビングスタイルに合っていると感じましたし、適応するのに苦労することはありませんでした。ロングランでも一貫したペースで走行できましたし、クルマの限界を感じることもできました。クルマに自信が持てないと限界まで試すことはできません」
「今は本当に幸せな気分です。今日は何よりも、各走行を通して必要な情報を確実にチームに提供することが重要でした」
セルジオ・ペレスの今季末限りでのシート喪失の可能性が高まり、その後任としてリアム・ローソンの名が広く報じられてはいるが、今回のテストが角田裕毅を後押しする可能性はゼロではない。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、アブダビテストが角田裕毅にとって自身の実力を証明する「絶好の機会」になると述べ、仮にペレスがシートを喪失した場合、角田裕毅とローソンの2名が候補になると認めている。