F1イタリアGP 再びグリッド変動:ライコネン、規約違反でピットスタート…ペレスも降格ペナルティ
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決勝レースを目前にして、F1イタリアGPのスターティンググリッドに更なる変動が発生した。アルファロメオのキミ・ライコネンと、レーシングポイントのセルジオ・ペレスの両名が予選を終えて、パワーユニット一式を交換。降格ペナルティとレギュレーション違反によってグリッドが動いた。
ライコネンは予選Q3でクラッシュ。ギアボックスがダメージを負い、6戦連続使用の義務を満たせなかったために、5グリッド降格の19番グリットへと後退する見通しであったが、決勝を前にパワーユニット一式を交換する決断を下した。
この個体は、モンツァでワークスフェラーリの2台が新たに搭載した最新型のスペック3エンジン。予選の際に搭載していたPUとは異なるスペックであったため、ライコネンはパルクフェルメ違反となり、ピットレーンスタートが命じられた。スパの週末ではハースの2台とアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィにフェラーリの新型エンジンが投入されたが、これは最新型ではなく”新しいスペック2″であったとみられている。
またライコネンと同様に、予選でエンジントラブルに見舞われたレーシングポイントのセルジオ・ペレスもPU交換を実施。ICE=内燃エンジン、ターボ、MGU-K、MGU-Hの4コンポーネントの封を切った。こちらは信頼性への懸念が高まるメルセデスの最新フェーズ3で、予選時にも同じスペックを搭載していたため、グリッド降格により最後尾スタートとなる。