キミ・ライコネン、30秒ペナで今季初得点没収…代わってフェルナンド・アロンソがポイントを手に / F1エミリア・ロマーニャGP

イモラ・サーキットを走行するアルファロメオのキミ・ライコネン、2021年4月18日F1エミリア・ロマーニャGPにてCourtesy Of Alfa Romeo Racing

F1エミリア・ロマーニャGPのスチュワードはレース後、リスタートの際の手順に違反があったとしてキミ・ライコネンに30秒のタイムペナルティを科す裁定を下した。

これによりアルファロメオの今季初ポイントは剥奪され、代わりにアルピーヌのエステバン・オコンとフェルナンド・アロンソがそれぞれ9位と10位に昇格しポイントを得ると共に、セルジオ・ペレスと角田裕毅も各々11位と12位に繰り上がった。

雨のイモラ・サーキットでのレース中盤、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のクラッシュにより赤旗が振られ、レースは30分ほどの中断の後に再開されたが、この際にレギュレーション違反があった。

ライコネンはレース再開直前のラップのタンブレロ(ターン2・3)でスピン。ルイス・ハミルトンと角田裕毅の後ろに下がった。F1競技規約第42条6項は、第1セーフティーカーラインまでであればポジションの回復を許可しているが、それが出来ない場合はピットレーンに入り、全車通過後にコースに復帰する事と定めている。

また、ローリングスタート時の手順を定めた第42条12項は「セーフティカーライトの消灯以降は、如何なるドライバーもラインを通過するまで他者を追い越してはならない」としており、ライコネンはターン14までに先行車に追いついたものの、セーフティカーはターン10付近で消灯していたため、チームはライコネンに対してポジションキープを指示していた。

本来であれば同第38条3項dの定めに従い、ドライブスルー・ペナルティーが科されるが、レース後の裁定となったため、スチュワードは別途の取り決めに従いストップ・ゴー・ペナルティを科す裁定を下した。

ただし規約では、”再スタート時”のセーフティーカー先導下でのポジション回復を認める一方で、”セーフティカー導入時”におけるポジション回復を認めておらず、スチュワードはこれを「矛盾と考えている」とも付け加えたが、規約解釈上はライコネンにペナルティを科す他にないと結論づけた。

なおアルファロメオには、本裁定に対する控訴権が与えられている。

F1エミリア・ロマーニャGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了