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2017年フォーミュラ1世界選手権の第6戦F1モナコGP。64年の歴史あるモンテカルロの市街地コースには数多くの歴史と”数”がある。ランキング最下位のマクラーレン・ホンダには、2009年王者にして同年のモナコウィナーであるジェンソン・バトンが戻ってくる事もあり、日本人F1ファンにとっては例年以上に注目の1戦となる。知っているだけでモナコGPを3.2倍楽しめると噂の”6つの数”を紹介しよう。
《130km》平均速度
F1カレンダーの中で最も低速のサーキットとして知られるモンテカルロ市街地コース。その平均速度はたったの130kmである。とは言え、コース幅狭いことで知られるこのコースでは、ミスをすればたちまち壁の餌食となってしまうため、一瞬たりとも気が抜けない。そのため、この平均速度にもかかわらず、ドライバーがモナコを遅いと感じる事などありはしない。今年のF1マシンの車幅は1,800mmから2,000mmへと広がっており、ドライバーは例年以上に神経を使う事になるだろう。
最も低速とされるモンテカルロのコースの中で一番遅いコーナーは、上記写真のローズヘアピン。時速300kmオーバーのパワーを誇るF1マシンをもってしても、このタイトなコーナーでは時速50kmほどでしか走ることが出来ない。
《4人》モナコウィナー
2017年のモナコGPにエントリーしているドライバーの中で、モナコでの優勝経験があるのは以下の4人。お気づきの方もいるだろうが、4人共ワールドチャンピオン経験者である。
- 2回…ルイス・ハミルトン(2008年、2016年)
- 1回…セバスチャン・ベッテル(2011年)
- 1回…ジェンソン・バトン(2009年)
- 1回…キミ・ライコネン(2005年)
2016年のレースで、レッドブルがピットストップでの”初歩的ミス”をしなかったならば、このリストにダニエル・リカルドが加わっていたのは明らかだ。
《0回》2003年のモナコGPでのオーバーテイク回数
「絶対に抜けない」と言われるモンテカルロの市街地コースだが、これは嘘でも誇張でもなく真実である。2003年F1世界選手権第7戦のモナコGP決勝レースでは、一回もオーバーテイクが記録されなかった。追い抜き0回のレースはF1史上これまでに4回しかない。コンディションはドライ、このレースを制したのはウィリアムズBMWのファン・パブロ・モントーヤであった。
《100%》ハミルトンのモナコ完走率
今年のモナコを走るドライバーの中で、モナコで一度もリタイヤした事がないのはメルセデスのハミルトン。ハミルトンは過去10回モナコに出場、その全てのレースでチェッカーフラッグを受けており、完走率は100%を誇る。なお、レッドブルのスーパースターであるマックス・フェルスタッペンはまだ一度もフィニッシュできていない。
《15回》マクラーレンの勝利数
モナコGP最多優勝記録を保持しているのはマクラーレン。過去15回の優勝経験があり、2位フェラーリに7回の大差をつけダントツの強さを誇っている。とは言え、この15回の内の9回はアイルトン・セナとアラン・プロストの2人によって達成されており、今から30年近くも遡る。詳しくは、マクラーレンとF1モナコGPの歴史を参照されたい。
《180日》バトンが最後にF1で走ってから
アロンソの代役を務めるジェンソン・バトンはちょうど180日ぶりにF1に復帰する。バトンの引退レースとなった2016年のF1最終戦アブダビGPからモナコGP木曜のフリー走行までの日数はジェスト180日、半年ぶりにF1マシンを操るジェンソンの姿を見ることができる。バトンは突然の復帰レースについて「プレッシャーはない」と語り、ポイント獲得にも自信を見せている。復帰に際して一番気がかりだったのは、17年型の新時代F1マシンではなく、ペットの犬たちだったそうだ(参考:F1復帰を許可してくれたのはペットの”わんこ”)。