角田裕毅、バリアに激突…サス破損で走行打ち切りも「世界が終わったわけじゃない」
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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は5月20日(木)に行われたF1第5戦モナコGP初日最初のセッションで9番手を刻むも、午後のプラクティスでプールサイド・シケイン出口のバリアに激突。走行僅か11周のタイムシート20番手に終わった。
コースに復帰できなかった理由についてチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、ダメージがサスペンションに及んでいた事を明かし、セッション時間内に修復を終える事が出来なかったためだと説明した。
クルマを降りた角田裕毅は一件について「(コーナーへの)エントリーでさほどハードにプッシュしたわけではなかったので、単にグリップを失ってしまったのだと思います」と語った。
「(タイヤの)デグラデーションが酷く、突風も吹いていたので、ターン15とターン16の間でリアを完全に失ってしまい、そのままセッションを終えることになってしまいました」
事故の影響で角田裕毅はFP2を早々に切り上げ、残りの時間を”観客”として過ごす事となったが、モンテカルロ市街地コースは一切のミスが許されず、走行時間を最大限に活かして徐々にペースを積み上げていく事が決定的に重要であり、その点において今回のクラッシュは他のコースのそれとは異なりより痛手と言える。
しかしながら角田裕毅は「土曜に向けてソフトタイヤを2セット確保していましたので、最悪の事態というわけではありませんし、世界が終わったわけでもありません」と動揺した様子を見せない。
「とにかく、土曜日に向けて更に準備を重ねて、すべてをまとめ上げられるよう頑張っていくだけです」
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは角田裕毅について、金曜の休息日を使って「じっくり今日の走りのデータを見直して、土曜以降に挽回して欲しい」とエールを贈った。
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手にはカルロス・サインツが続きフェラーリがタイムシート最上部を占拠した。3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果となった。
F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は休息日の金曜を経て、日本時間5月22日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。