フェルスタッペン「気に食わないんだろうね」F1マイアミGPで観客からブーイング、意に介さず3勝目
Published:
今季3勝目を挙げたF1マイアミGPで観客からブーイングを受けた事についてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、自身にとって何より重要なのは優勝トロフィーを持ち帰ることだとして「一切問題ない」と意に介さぬ様子を見せた。
7日(日)のレースで9番グリッドからの見事な逆転優勝を飾ったディフェンディング王者は、優勝トロフィーを受け取るためにポディウムに上がった時のみならず、レース前のドライバー紹介で登場した際にも群衆からブーイングを浴びた。
レース後、一部ファンから非難が飛んだ事について問われたフェルスタッペンは「もし僕が最後尾を走っていたら、誰も反応しないだろうね。勝ち続けている時は普通の事だと思う。彼らは誰かが勝ち続けているのが気に食わないんだ」と語った。
「表彰台の一番上に立つ事が僕にとっては何よりも重要なことだから、(ブーイングは)全く問題ない。僕はトロフィーを持ち帰り、(ブーイングをした)彼らは自宅に戻って素敵な夜を過ごすだろう」
フェルスタッペンはルイス・ハミルトン(メルセデス)と激しいタイトル争いを演じた2021年にも何度かブーイングを受けている。
9番手からの逆転に加えてファステストラップによる1点を追加したこの日のレースは、ほぼ完璧と呼ぶに相応しい内容だった。
「ストレートでは3ワイドのバトルもあって、それはそれで本当に面白かったし、ペースも良く、タイヤにも気を配ることができた」とフェルスタッペンは振り返る。
「一旦、クリーンエアの中に出た後は、目標としていた周回数(タイヤ交換のターゲットラップ)に向かって走り続けるだけだった。スティントの中盤は、そこまで保つか確信が持てていなかったように思うけど、目標の周回数が近づいてきて『よし、いける』と思った後はプッシュした」
「その結果、更にギャップを広げる事ができた。これが今日の僕のレースを大きく左右したと思う」
「自由にレースして良いって事だったから、チェコとは良いバトルができた。もちろん接触しない事が何より大切なんだけど、上手くやる事ができた」
この日の勝利を決定づけた要因については「全体的なペースに加えてタイヤのケアが鍵になったと思う」と語った。
「1ストップレースというのはイージーに見えるかもしれないけど、それほど簡単じゃないんだ。でも今日はその点で上手くやれたと思う」
5月7日(日)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2023年F1第5戦マイアミGP決勝レースでは、9番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算38勝目を上げた。
イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは5月19日のフリー走行1で幕を開ける。