フェラーリF1代表、初優勝ランド・ノリスの祝賀会に単身乱入「嬉しい」シャンパン持ち込み祝福するフレデリック・バスール
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F1マイアミGPのパドックで行われたランド・ノリスのキャリア初優勝を祝うマクラーレンの祝賀イベントに意外な人物が紛れ込んでいた。フェラーリのフレデリック・バスール代表はシャンパンボトルを持ち込み、F1史上114人目のウィナー誕生を祝った。
デビューから6年、キャリア110回目の挑戦でノリスは、幸運にも導入されたセーフティーカー(SC)を活かし、ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を破って念願のグランプリ初優勝を果たした。
ノリスとマクラーレンは表彰台で優勝トロフィーを受け取った後、チーム写真を撮ってこれを祝った。チーム代表のアンドレア・ステラを含む50名以上のメンバーが集まり、マクラーレンは2021年のモンツァ以来となる勝利に酔いしれた。
その様子を見ようと集まったファンや報道陣、カメラマンを含む雑踏の中にいたのはバスールだった。手元にシャンパンを忍ばせ、何処からともなく現れたライバルチームの指揮官を見つけたマクラーレンのザク・ブラウンCEOは、自分達のチームキャップを投げ渡した。
バスールは手に持ったシャンパンでシャワーパーティーに参加すると、パパイヤオレンジの輪の中に入っていき、最後の一滴まで丁寧に注いだ。
「何よりもまず、ランドとマクラーレンを祝福したい」とバスールは語った。
「これはパドックで高い人気を誇るドライバーの初優勝だ。彼の事を思うと嬉しいし、F1全体にとっても良い結果だった」
フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが3位表彰台に上がったものの、カルロス・サインツはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触により5秒ペナルティを受け5位に降格となり、4位をセルジオ・ペレス(レッドブル)に奪われた。
「我々としては、レースを通して終始、マックス(フェルスタッペン)について行くことができたし力強いレースができた」とバスールは自分たちのレースを振り返る。
「シャルルの方は順調なレースだったが、カルロスについてはセーフティーカーが少し不運に働いた。だが、これは仕方がない。目を向けるべきはポジティブな面、特に週末を通じてペースが良かった点だ」
「ペレスがターン1でミスをしたせいで、最初の2つのコーナーで2つ順位を下げる事となり、スタートはカルロスにとって理想的ではなかった。今日はトラックポジションが非常に重要で、オーバーテイクはかなり難しかった。ただペースは本当に良く、最後には挽回することができた」
次戦エミリア・ロマーニャGPはRB同様、スクーデリアにとっての母国レースとなる。
バスールは「イモラでは近年、本当にエキサイティングなレースが繰り広げられてきた。これに向かってマラネッロのメンバー達は今日以上の結果を残すために懸命に働いてくれるだろう」と付け加えた。
2024年F1第6戦マイアミGPでは、予選5番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)がデビュー6年目、キャリア110戦目にして念願の初優勝を飾った。F1史上114人目のウィナーの誕生だった。
イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは5月17日のフリー走行1で幕を開ける。