延長タイヤテストで角田裕毅が再び3番手、フェルスタッペンはエンジン問題で無計時 / F1メキシコGP 2024《FP2》結果と詳報

RBフォーミュラ1 22号車VCARB 01をドライブする角田裕毅、2024年10月25日(金) F1メキシコGP FP2(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

タイヤテストのために90分間に延長された2024年のF1メキシコGP金曜2回目のフリー走行では、カルロス・サインツ(フェラーリ)がオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.178秒差で交わしてトップに立った。角田裕毅(RB)はFP1に続き、再び3番手を記録した。

公式タイヤサプライヤーのピレリは国際自動車連盟(FIA)の承認を得てセッションを30分延長。90分間に渡って、新しいC6コンパウンドを含む2025年に向けたタイヤテストを実施した。ピレリが目指しているのは、オーバーヒートとデグラデーションの低減だ。

各チームは定められた手順に従って走行し、来季に向けたデータをピレリに提供しつつ、週末に向けた準備を進めた。

  • 各チームに2種類(無印)のタイヤを計4セット供給
  • 1つは2024年仕様のC4またはC5
  • 1つは2025年仕様のC4、C5、C6のいずれか
  • 5周の低燃料走行はプッシュ、クール、プッシュ形式。燃料は20kgでDRSは使用可。
  • 12周の高燃料走行は、100kgの燃料を積み、DRSを使用せず全力走行
  • 2台のタイヤ装着順:1台は2024年型→2025年型で、もう1台は逆順
  • FP1未出走ドライバー:1時間のみタイヤテスト、残り30分は自由(ただしタイヤは追加の新品ミディアムあるいはFP1持ち越しタイヤに限定)

RBには2024年型C5と2025年型C6が供給され、リアム・ローソンは角田裕毅から0.682秒遅れの10番手をマークした。ウィリアムズとアストンマーチンにも新型C6コンパウンドが供給された。

クルマ毎にコンパウンドが全く異なり、プッシュラップのタイミングもマチマチであるため、タイムシートから読み取れることは多くない。また、ピレリにとっても期待していたような理想的なデータを得ることはできなかった。

FP1でオリバー・ベアマンと接触してクラッシュしたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、クルマの修理が間に合わず欠場した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はFP1に続いてホンダRBPT製パワーユニットの異音を訴え、ノータイム19番手でセッションを終えた。

2回目のプラクティスでも赤旗による中断が発生した。

開始15分を前にジョージ・ラッセル(メルセデス)がターン8のイン側の縁石に乗り上げ、ボトミングを繰り返したクルマのコントロールを失ってターン9のバリアに激突した。

W15は大きく損傷し、ラッセルはメディカルセンターで検査を受けたが、深刻な怪我はなく、程なくしてパドックに戻った。

ランド・ノリス、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、周冠宇の5名はそれぞれ、FP1で若手ドライバーにシートを譲ったため、ミディアムで計測ラップを走行した。


3回目のフリー走行は、日本時間10月26日(土)26時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第20戦メキシコGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:17.699 34
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:17.877 +0.178 30
3 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:17.878 +0.179 30
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:17.887 +0.188 31
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:17.948 +0.249 35
6 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:18.239 +0.540 34
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.279 +0.580 35
8 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:18.351 +0.652 32
9 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:18.392 +0.693 32
10 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 1:18.560 +0.861 29
11 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:18.579 +0.880 34
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:18.621 +0.922 34
13 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:18.656 +0.957 30
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:18.890 +1.191 34
15 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:18.908 +1.209 30
16 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:18.942 +1.243 30
17 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:18.980 +1.281 37
18 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:19.041 +1.342 4
19 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 4

コンディション

天気晴れ
気温22℃
路面温度32℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集

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